トゥイリオ(ティッカー:$TWLO)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.02 | $0.86 | 〇 |
売上高 | $1.13B (YoY +9.7%) | $1.09B | 〇 |
ガイダンス 2024Q4EPS | $0.975 ($0.95~$1.00) | $0.87 | 〇 |
ガイダンス 2024Q4売上高 | $1.155B ($1.15B~$1.16B) | $1.15B | 〇 |
業績ハイライト
第3四半期の業績
- 売上高は11.34億ドル(前年同期比10%増)
- 非GAAPベースの営業利益は1.82億ドル(前年同期比34%増)
- フリーキャッシュフローは1.89億ドル
- 通信事業の売上高は10.60億ドル(前年同期比10%増)
- Segment事業の売上高は7,300万ドル(前年同期比横ばい)
2024年度第4四半期の見通し
- 売上高は11.5-11.6億ドル(前年同期比7-8%増)を予想
- 非GAAPベースの営業利益は1.85-1.95億ドルを予想
- フリーキャッシュフローは前期比で減少を見込む
2025年度の見通し
- 売上高成長率は7-8%を予想
- 非GAAPベースの営業利益率の大幅な改善を見込む
- GAAPベースの通年営業利益の黒字化を目指す
質疑応答ハイライト
OpenAIとのパートナーシップについて
- 現在は音声ベースの統合に注力
- 将来的には全チャネルでのAI活用を目指す
- OpenAIのLLMをTwilioのAPIを通じて音声機能と組み合わせて提供
- コンテキストデータと組み合わせることで、パーソナライズされた顧客体験を実現
- 収益への貢献は当面限定的と予想
2025年度の見通しの背景
- 自社開発チャネルの好調な成長
- ISVパートナーからの安定した取引量
- メッセージングや電子メール製品の堅調なパフォーマンス
- メッセージング配信性能の向上など新機能の導入効果
- AIと文脈データ、コミュニケーションの組み合わせによる成長機会
RCSの展望について
- 特定の業界・ユースケース(航空会社など)での採用が期待される
- シンプルな通知や二要素認証などでは従来型のメッセージングが継続
- 収益や利益率への大きな影響は当面見込んでいない
- GenerativeAIとの組み合わせに期待
- コンテキストデータとの組み合わせが重要な差別化要因に
セグメント事業の進捗状況
- 解約率と契約更新の改善
- 契約ライフサイクルの最適化
- 顧客価値提供までの時間短縮
- 通信事業との統合による相乗効果の実現
- 統合プロファイル機能の開発を推進中
コンタクトセンターとAIの統合について
- チャネルに依存しない成果重視のアプローチを採用
- コンテキストデータの活用が重要な差別化要因
- 顧客の機密データ保護とAI活用の両立を重視
- Flexだけでなく、IVRや他のインターフェースでもAIを活用予定
- マルチチャネル対応が競争優位性に
コメント