チポトレ(ティッカー:$CMG)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.29 | $0.28 | 〇 |
売上高 | $2.90B (YoY +6.4%) | $2.94B | × |
業績ハイライト
売上・利益・成長率
項目 | 実績 | 前年同期比 |
---|---|---|
売上高 | 29億ドル | +6% |
既存店売上高 (Comparable Sales) | -0.4% | (前年はプラス) |
デジタル売上比率 | 35.4% | (前年不明) |
レストランレベルマージン | 26.2% | -100bps |
調整後希薄化EPS | $0.29 | +7% |
新規店舗数 | 57店舗(うち48店舗がChipotlane) | – |
業績見通し(ガイダンス)
- 2025年度通期既存店売上高成長率は**「ローシングル(1〜2%)」**と予測。
- 2025年下期には取引件数のプラス成長に回復見込み。
- 第2四半期は、特に前年の高ベース(4月高いティーンの成長率)との比較が課題。
- 生産性向上・設備投資を通じ、2025年後半に業績回復を加速する方針。
経営陣コメント要約
- CEOスコット・ボートライト氏は、「ブランド力はこれまでになく強い」と強調。
- 消費者支出の鈍化が影響するも、「バリュー提案力」と「オペレーション改善」で乗り越える意向。
- チポトレ・ハニー・チキン(新メニュー)は、「過去最高のLTO(期間限定商品)を上回る」好調な出だし。
- 国際展開も順調。カナダ・中東・メキシコ進出計画を発表。
質疑応答ハイライト
競合との比較と市場環境について
Q: ファストカジュアル競合との競争激化についてどう考えるか?
A(CEOボートライト氏):
- 競合店舗が近くにオープンしても「影響は限定的」。
- 逆にブランド強化・来店促進に寄与している。
- チポトレの「スピード」と「コストパフォーマンス」は依然、競合優位。
消費者動向と売上鈍化の原因
Q: 業績鈍化はマクロ要因だけか?内部要因は?
A(CEOボートライト氏):
- 内部指標(ブランドトラッカー・従業員満足度等)はすべて過去最高水準。
- よって、「業績鈍化は主に**マクロ環境(消費者支出抑制)**が原因」と認識。
デジタル売上動向
Q: デジタルチャネルにおける弱さの要因は?
A:
- マーケットプレイス(外部配送アプリ)は安定。
- 自社アプリ経由のホワイトラベルデリバリーが若干減少。
- デジタル体験改善のため、AI活用によるパーソナライズ施策を強化中。
新設備投資とオペレーション効率
Q: 新しいキッチン機器導入の効果は?
A(CEOボートライト氏):
- 「Produce Slicer(野菜カッター)」導入で仕込み時間短縮とピーク時対応力向上。
- 夏以降、追加100店舗にハイエフィシェンシー機器導入予定。
- 効率向上分の一部は「ゲスト体験向上」に再投資予定。
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