パウエルインダストリーズ(ティッカー:$POWL)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.98 | $0.84 | 〇 |
売上高 | $194M (YoY +52.9%) | $182M | 〇 |
業績ハイライト
収益
- 第3四半期の収益は2億8800万ドルで、前年同期比50%増
- 油ガス部門の収益は56%増、石油化学部門の収益は158%増
- 電力部門も好調で、30%の成長を記録
受注高と受注残高
- 第3四半期の新規受注高は3億5600万ドル、前四半期比51%増
- 受注残高は13億ドルで過去最高を維持
利益
- 第3四半期の純利益は4620万ドル、1株当たり3.79ドル
- 前年同期の1850万ドル(1株当たり1.52ドル)から大幅増
その他
- 粗利益率は28.4%で、前年同期比620ベーシスポイント改善
- 研究開発費は前年同期比49%増
- 四半期末の現金および短期投資は3億7400万ドル
質疑応答ハイライト
生産能力について
- 生産能力の上限に近づいているが、第3四半期は好調なプロジェクト完了や買収タイミングの影響で収益が想定を上回った
- 粗利益率への影響は150-200ベーシスポイント程度と推定
- 生産能力拡大のための施設投資は継続中
新規受注の利益率について
- 新規受注の利益率は前年と比べて大きな変化はない
- 市場価格は安定しているが、競争環境の変化には注意を払っている
電力市場の見通しについて
- 電力市場、特に配電部門での戦略的取り組みが奏功
- 新規発電プロジェクトの復活や、再生可能エネルギー関連の需要増加が見られる
- 顧客のニーズに合わせた柔軟な提案が受注率向上につながっている
キャッシュの使途について
- 運転資本の増加、設備投資の拡大、研究開発費の増加が見込まれる
- M&Aの可能性も積極的に探っており、今後12-24ヶ月でのキャッシュ使用を検討中
- 配当増加も取締役会で継続的に議論されている
研究開発の方向性について
- 38kVの高電圧対応の変電所用遮断器など、新製品の開発に注力
- 電気機器中心の製品開発を進め、プロジェクトビジネスと製品販売の両方をサポート
- 市場ニーズに応じた製品ラインナップの拡充を目指している
新規取得した土地の利用計画について
- 9エーカーの土地を550万ドルで取得
- 短期的には倉庫として使用し、既存施設のスペース効率を改善
- 長期的には新たな生産ラインの設置などを検討中
- 追加の設備投資は100万ドル未満と予想されるが、今後の計画次第で変更の可能性あり
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