サービスナウ(ティッカー:$NOW)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $4.04 | $3.87 | 〇 |
売上高 | $3.09B (YoY +18.8%) | $3.09B | 〇 |
業績ハイライト
売上・利益・成長率まとめ
項目 | 数値 | 前年同期比 | コメント |
---|---|---|---|
サブスクリプション収益 | $3.005B | +20% (為替一定ベース) | ✅ ガイダンス上限超え |
残存パフォーマンス義務 (RPO) | $22.1B | +25.5% (為替一定ベース) | ✅ 予想超過 |
当期RPO (cRPO) | $10.31B | +22% (為替一定ベース) | ✅ ガイダンス比+150bps |
営業利益率 (Non-GAAP) | 31% | +100bps (ガイダンス比) | ✅ オペックス効率向上 |
フリーキャッシュフロー率 | 48% | +100bps (前年同期比) | ✅ ルール・オブ・50超え |
- 更新ガイダンス(2025通期)
- サブスクリプション収益:$12.64B〜$12.68B(前年比+18.5〜19%、為替一定ベースで+19.5%)
- 営業利益率(Non-GAAP):30.5%
- フリーキャッシュフロー率:32%
契約・大型ディール
項目 | 数値 | 前年同期比 | コメント |
新規ACV $1M超ディール件数 | 72件 | +9件 | ✅ 好調 |
新規ACV $5M超ディール件数 | 9件 | – | ✅ 継続増加 |
$5M超ACV顧客数 | 508社 | +83社 | ✅ 大型顧客基盤拡大 |
AI関連実績
- Pro Plusディール数:前年比4倍超
- 39件のディールで3製品以上のNow Assist導入
- RaptorDB Pro:新規ACV加速、5件で$1M超え
- 社内活用(Now on Now):
- リード〜成約転換率16倍改善
- 86%の作業自動化(自己完結)
業種別成長
業種 | 成長率 (新規ACVベース) |
製造業 | +100%超 |
ヘルスケア・ライフサイエンス | +70%超 |
公共部門(特に米国連邦政府) | +30% |
その他注目ポイント
- 米国公共部門:6件の新規ロゴ獲得、11件が$1M超、うち2件が$5M超
- Moveworks買収予定:エンタープライズサーチ拡張、人材効率向上に寄与見込み
- Logik.ai買収予定:AI型CPQ(構成・価格・見積)ソリューション強化
質疑応答ハイライト
エンタープライズ顧客の動向
Q: マクロ不透明感による意思決定遅延や営業サイクル長期化の影響は?
A:
- ジーナCFO: 需要は強い。プラットフォームの価値提案(コスト削減・成長支援)が際立つ。ガイダンスには慎重な想定を織り込み済み。
Moveworks買収の意義
Q: Moveworksの技術でServiceNowにできるようになることは?
A:
- アミットCPO:
- AI専門人材500名の即時獲得
- エンタープライズサーチと従業員エクスペリエンスの統合強化
- 開発ロードマップを大幅加速
CRM領域への進出
Q: CRM市場への意図は?範囲拡大?
A:
- ビルCEO: データベースレベルでのCRMではなく、販売・注文管理を含むフロントオフィス全体をAIで再構築。既存CRMの断片化を解消。
公共部門(Federal)の見通し
Q: 公共部門の成長率とガイダンスへの反映は?
A:
- ジーナCFO: Q1の30%成長(新規ACV)は純粋な実行成果。ガイダンスには短期リスクを保守的に織り込み。
Pro Plusの採用動向
Q: Pro Plus採用の年間進捗見通しは?
A:
- アミットCPO: Q1時点でも大幅に進展。年後半は更新時期に合わせてさらなる加速期待。
AIによるオペレーション効率
Q: 社内AI活用によるコスト効率改善について?
A:
- ジーナCFO: 実際にOpEx効率化が進展中。今後さらに利益率拡大の原動力となる見込み。
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