ケイデンス(ティッカー:$CDNS)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.64 | $1.44 | 〇 |
売上高 | $1.25B (YoY +19.6%) | $1.18B | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $5.90 ($5.87~$5.93) | $5.89 | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $4.63B ($4.61B~$4.65B) | $4.63B | 〇 |
業績ハイライト
財務実績
- 第3四半期の総収益は12億1,500万ドル(前年同期比19%増)
- GAAPベースの営業利益率は28.8%
- Non-GAAPベースの営業利益率は44.8%
- GAAPベースのEPSは0.87ドル
- Non-GAAPベースのEPSは1.64ドル
ビジネスハイライト
- システムデザイン&アナリシス事業は前年同期比40%以上の収益成長を達成
- IP事業は前年同期比50%以上の収益成長を達成
- コアEDA事業は前年同期比9%の収益成長を達成
- Cadence.aiポートフォリオの販売は前年比で約3倍に成長
- デジタルフルフローは、最先端ノードで30以上の新規ロゴを獲得
2024年通期見通し
- 収益:46億1,000万ドル~46億5,000万ドル
- GAAPベース営業利益率:29%~30%
- Non-GAAPベース営業利益率:42%~43%
- GAAPベースEPS:3.70ドル~3.76ドル
- Non-GAAPベースEPS:5.87ドル~5.93ドル
質疑応答ハイライト
第4四半期の見通しについて
- 第4四半期のパイプラインは過去最大規模
- 2021年第4四半期と同様のパターンで、年間ブッキングの約40%が第4四半期に集中する見込み
- すべての事業部門で広範な成長が見込まれている
- コアEDAソフトウェアは低双桁成長、IPと機能検証は約30%成長を予想
中国市場について
- 過去25年間で中国の収益が前年比減少したのは3回のみ
- 2024年は前年比で減少する見込みだが、第2四半期、第3四半期と連続して回復傾向
- 設計活動は活発で、特に自動車関連での需要が強い
- 歴史的に2年連続での減少は見られていない
AI戦略について
- すべてのトップ顧客でCadence.AIソリューションを使用
- PPAで5%~20%の改善を実現
- 5つの主要なAIプラットフォームを展開(アナログ、デジタル、検証、PCB、システム分析)
- JedAIプラットフォームを通じて、クラウドとオンプレミスの両方でAIソリューションを提供
IP事業の成長について
- 2年間のCAGRベースで約30%の成長率を維持
- 3nm、5nmなどの先端ノードでの業界最高水準のPPAを実現
- 他の製造業者との協力関係拡大
- 3D ICの需要増加により、メモリインターフェイスIPの需要も拡大
システムデザイン&アナリシス(SD&A)事業について
- BETA CAE製品の統合が順調に進行
- 3つの主要市場(ハイテク/エレクトロニクス、航空宇宙、自動車)で強い成長
- 100以上のパートナーとの間接チャネルを確立
- Cadence OnCloudプラットフォームで数万人のユーザーを獲得
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