カーニバルクルーズ(ティッカー:$CCL)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.27 | $1.16 | 〇 |
売上高 | $7.90B (YoY +15.2%) | $7.83B | 〇 |
ガイダンス 2024Q4EPS | $0.05 | $0.07 | × |
ガイダンス 2024通年EPS | $1.33 | $1.21 | 〇 |
業績ハイライト
第3四半期の業績
- 過去最高の四半期収益約80億ドルを達成(前年比10億ドル増)
- 過去最高のEBITDA 28億ドル超(前年比6億ドル増、ガイダンス比1.6億ドル増)
- 純利益は前年比60%以上増加
- イールドは前年比8.7%増(ガイダンス比0.7ポイント上回る)
- 単位あたりEBITDAとオペレーティング収入は過去15年で最高水準
2024年通期見通し
- イールド見通しを3度目の引き上げ
- 過去最高のEBITDA 60億ドルを予想(過去最高を約6億ドル上回る)
- ROICは10.5%と予想(当初ガイダンスから1.5ポイント改善)
- 2024年のチケット収入の約99%が既に予約済み
2025年以降の見通し
- 2025年の予約状況は過去最高の乗船率と価格水準
- 2026年の予約も記録的なペースで進んでいる
- 顧客預り金は過去最高の70億ドル近くに達した
質疑応答ハイライト
2025年と2026年の予約状況について
- 北米および欧州ブランドともに予約状況は前年を上回っている
- 四半期ごとでも一貫して前年を上回る予約状況
- 次の12ヶ月の予約率は約2/3に達している
- 価格を引き上げることができる有利な立場にある
- 2026年の予約は記録的なペースで進んでおり、特にCelebration Keyに寄港するクルーズの人気が高い
コスト削減と利益率改善について
- 数百の小規模な項目で削減を実現(乗組員の旅費、港湾費用、調達コストなど)
- ブランド間でのスケールメリットの活用
- 第3四半期のコスト削減の約半分(1億ドルのうち約5000万ドル)がこれらの取り組みによるもの
- インフレ圧力の緩和も寄与
新規顧客の獲得について
- 第3四半期のクルーズ初体験者は前年比約17%増加
- アラスカクルーズが特に新規顧客の獲得に貢献
- マーケティング強化、旅行代理店との連携、ウェブサイトの使いやすさ向上などが寄与
- ミレニアル世代の取り込みも進んでいるが、ベビーブーマー世代やX世代も重要な顧客層として注力
Celebration Keyの影響について
- 2025年7月にオープン予定
- カーニバルブランドの19隻が寄港予定
- すでにプレミアム価格での販売が見られる
- オープン後にさらなる需要増加を期待
2025年のコスト見通しについて
- Celebration Keyの運営費用が全体のコストを約0.5%押し上げる見込み
- ドライドック日数が17%増加し、コストを約0.75%押し上げる見込み
- インフレの影響は不確実だが、引き続きコスト削減の機会を模索中
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