キャタピラー(ティッカー:$CAT)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $5.60 | $5.13 | 〇 |
売上高 | $15.8B (YoY -0.6%) | $15.99B | 〇 |
業績ハイライト
売上高・利益
- 売上高は前年同期比ほぼ横ばいの158億ドル
- 調整後営業利益は前年同期比5%増の35億ドル
- 調整後営業利益率は22.2%と前年同期比1.1ポイント改善
受注・在庫
- 受注残高は前四半期比4億ドル増の279億ドルと高水準
- ディーラー在庫は前四半期比14億ドル増加も、機械在庫は適正水準
株主還元
- 自社株買いと配当で過去最高の51億ドルを還元
- 35億ドルの自社株買いプログラムを開始
サービス事業
- サービス売上高が増加
- 2026年に280億ドルのサービス売上高目標
通期見通し
- 売上高は2023年と同水準を見込む
- 調整後営業利益率とフリーキャッシュフローは目標レンジの上半分を見込む。
質疑応答ハイライト
第2四半期のマージンの見通し
- 販売量の減少にもかかわらず、価格上昇やマニュファクチャリングコストの安定により、マージンは前年同期並みに維持される見込み
第2四半期以降の売上高見通し
- エネルギー・トランスポーテーション部門の納品増加等により、下期は売上高がプラスに転じる見込み
- 受注は第1四半期でプラスに転じている
データセンター向け発電機ビジネスの成長可能性
- AI需要の拡大を受け、データセンターの大型化が進む中、ガスタービンやレシプロエンジンによる主電源供給の機会が拡大
- 大型レシプロエンジンの生産能力を倍増する投資を実施中
資源産業部門の需要動向
- 採掘業界の指標は良好だが、顧客は慎重な設備投資姿勢
- 自律走行ソリューションは顧客から高い評価
- エネルギー転換により長期的に商機拡大を見込む
建設機械部門の北米市場の需要
- 非住宅・住宅建設とも堅調な需要が継続する見通し
- ディーラー在庫は適正水準
自社株買いの方針
- 株価が史上最高値圏にあるが、自社の本源的価値に照らして長期の自社株買いを決定
- 一定のペースで自社株買いを継続することが重要と考える
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