チーズケーキファクトリー(ティッカー:$CAKE)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.04 | $0.93 | 〇 |
売上高 | $920.96M (YoY +5%) | $912.88M | 〇 |
📊 業績ハイライト
✔️ 財務業績
指標 | 第4四半期 2024年 | 前年同期比 | コメント |
---|---|---|---|
売上高 | 9.21億ドル | ⬆️ 5% | ガイダンス上限を超える成果 |
調整後純利益率 | 5.6% | ⬆️ – | 予想を上回る利益率達成 |
調整後EPS | 1.04ドル | ⬆️ 28% | 年間EPSも3.44ドルと過去最高 |
調整後EBITDA | 3.29億ドル | ⬆️ – | 力強い利益成長 |
総年間売上高 | 35.8億ドル | ⬆️ – | 会社史上最高の年間売上高 |
フリーキャッシュフロー | – | – | 利用可能な流動性は3.41億ドル |
🌟 レストランパフォーマンス
ブランド | 売上高 (Q4) | 前年同期比 | 同店売上成長率 | AUV (年間) | 営業利益率 (成熟店舗) |
チーズケーキファクトリー | 6.694億ドル | ⬆️ 2% | ⬆️ 1.7% | 1,250万ドル | 18.4% (過去7年で最高) |
North Italia | 8,130万ドル | ⬆️ 21% | ⬆️ 1.0% | 790万ドル | 18.8% |
Flower Child | 3,820万ドル | ⬆️ 25% | ⬆️ 11.0% | 450万ドル | 16.4% |
FRC その他 | 8,510万ドル | ⬆️ 20% | – | 720万ドル | – |
ベーカリー外部販売 | 1,710万ドル | – | – | – | – |
✅ ポジティブ要因:
- チーズケーキファクトリーの店舗利益率が 18.4% と過去7年で最高水準。
- Flower Childは 11% の同店売上成長率、AUVも 10%増 。
- North Italiaの新店舗は 年換算1,000万ドル 超の売上を記録。
❌ ネガティブ要因:
- チーズケーキファクトリーのトラフィックは 0.4%減 。
- メニュー価格上昇 (4.2%) による ミックスの2%悪化 。
🏢 開発進捗
- 第4四半期に 9店舗開店。
- 2025年には 最大25店舗 開店予定。
- 海外ライセンス店舗 も 2店舗 開業予定。
📈 ガイダンス (2025年)
項目 | 2025年 見通し | 備考 |
売上高 | 38億ドル (中央値) | 前年比 +6% |
調整後純利益率 | 4.75% | 前年比 +15bps |
有効税率 | 約8~10% | |
EPS | 未提示 | |
インフレ率 | 食材・労働: 低~中シングル | 全体的なインフレは安定 |
キャッシュCAPEX | 1.9億~2.1億ドル | 新店舗開発と維持費用に充当 |
新規開店 | 最大25店舗 | 前半 15店舗、後半 10店舗 |
📉 リスク要因:
- インフレ圧力は低下傾向だが、卵価格 など特定品目の変動には注意。
- 天候影響による 700万ドル 相当の売上打撃がQ1に反映予定。
🤝 質疑応答ハイライト
1. ガイダンス変更の要因
Q (Baird, David Tarantino): 2025年のガイダンスが 37.5億ドル → 38億ドル に引き上げられた理由は?
A (Matthew Clark):
- 新規開店の加速: 2024年に1店舗多く開業し、2025年も1店舗増加。
- 早期開業効果: 前半 15店舗 開店予定で、運営週数が増加 。
2. マージン見通しは保守的か?
Q (Baird, David Tarantino): 2024年にマージンが大幅に改善したが、2025年の見通しは慎重に見える。
A (Matthew Clark):
- プレオープン費用増: 15bpsの圧力。2026年早期開店に向けた準備費用も影響。
- 新店舗の初期稼働: フロントローディングにより 10~20bps 影響。
- 成熟店舗: それでも 30~40bps のマージン拡大を予想。
3. ブランド別の成長要因とリスク
- North Italia: 1%の成長 もミックス悪化で影響。成熟店舗は 18.8% の利益率達成。
- Flower Child: 11%の同店売上成長 。 ケータリング拡大 、 KDS導入 、 リワードプログラム の成果。
- チーズケーキ: メニュー価格上昇 (4.2%) も、 ミックス-2% が足を引っ張る。
4. 労働効率と消費者行動
- 労働市場: 安定継続を期待。過去最低の離職率 を維持。
- 消費者: 他社が「不安な消費者」を指摘も、同社は 安定的な売上トレンド を維持。
5. リワードプログラム進捗
- チーズケーキ: 加入者増加が 内部目標超え 。リピート率も改善。
- 他ブランド展開: 現時点では未定。チーズケーキに特化。
🌟 総括
✅ ポジティブ材料:
- 売上・EPS共に過去最高: 売上 35.8億ドル、調整後EPS 3.44ドル。
- 成熟店舗の利益率向上: チーズケーキ 18.4%、North Italia 18.8%、Flower Child 16.4%。
- 成長加速: 2025年に 25店舗新規開店 計画。前半に 15店舗。
- 安定的な労働環境: 離職率 過去最低 水準。
❌ ネガティブ材料:
天候影響: Q1に 700万ドル の売上打撃見込み。
ミックス悪化: チーズケーキ -2%、North Italiaも アルコール売上減 で影響。
コスト圧力: プレオープン費用増、ユーティリティコスト上昇。
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