決算:AXON 2025Q1

決算

アクソン(ティッカー:$AXON)の2025年度第1四半期決算についてまとめます

finviz dynamic chart for AXON

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

結果予想判定
EPS$1.41$1.24
売上高$603.63M
(YoY +31.0%)
$586.34M
ガイダンス
通年売上高
$2.65B
($2.60B~$2.70B)
$2.62B

業績ハイライト

売上・成長率・収益性

項目数値前年比コメント
売上高(Q1)6億400万ドル+31%13四半期連続で25%以上の成長。
ソフトウェア&サービス売上2億6,300万ドル+39%デジタル証拠管理とプレミアムアドオンが成長を牽引。
Connected Devices売上3億4,100万ドル+26%TASER 10、AB4(センサー)、Fleet、ドローン、VRの成長が貢献。
調整後EBITDAマージン25.7%+0.4ポイント(YoY)採用タイミングによるレバレッジ効果。
年間経常収益(ARR)11億ドル+34%強いQ4のブッキングが反映、NRR(ネット収益維持率)123%。

ポジティブ: 高成長率・安定したマージン維持・ARR拡大が確認され、強力なSaaSモデルが進行中。


製品別採用状況

製品名採用状況コメント
TASER 10TASER 7の2倍のペースで導入中Axon史上最速で導入が進んでいるTASER。
Draft One約30,000ユーザー、1年で過去最高のソフト導入数2つのTop 10ディールに含まれる。
AI Era PlanDraft Oneとの統合が進行中今後Q3・Q4にブッキング貢献見込み。

地域別・顧客別の販売動向

地域 / セグメントコメント
米国州・地方政府OSP 10プレミアムプラン+Draft One導入が拡大。Top 10ディールのうち5件がOSP 10。
国際市場オーストラリア、ラテンアメリカ、カナダ、アジア、英国、EUで強い需要。Q1で国際ディールが過去最高。
更生施設・司法3桁成長(YoY)
エンタープライズQ4の大型ロジスティクス契約からパイプラインが拡大。小売・セキュリティ用途での導入進展。
連邦政府予算審議中で短期的にはスタンドスティル。ただし長期的にはドローン・翻訳・動画・リアルタイム技術で大きな商機。

ポジティブ: 国際展開が加速し、エンタープライズや更生施設など新セグメントも高成長。


2025年度ガイダンス(上方修正)

指標ガイダンス(更新後)変更前コメント
売上高26〜27億ドル25.5〜26.5億ドル中央値27%成長(前回25%)。
調整後EBITDA6億5,000万〜6億7,500万ドル6億4,000万〜6億7,000万ドルマージン目標25%を維持。
契約済み将来収益(FCB)99億ドル受注残・将来の収益が明確に拡大。

ポジティブ: ガイダンス上方修正により、成長トレンドと需要の強さを裏付け。


その他の注目点

  • 新セグメント分類:「TASERとソフト&センサー」→「Connected Devices」と「Software & Services」に再分類。
  • 関税影響:全社EBITDAマージンに対し約0.5ポイントのネガティブ影響見込み。製造多角化と在庫積み増しで対応。
  • 価格改定:現時点では2025年中の値上げ予定なし。年次で見直しを検討。

質疑応答ハイライト

Draft One / AI Era Plan のパイプライン状況

Q(TD Cowen):「Draft Oneの導入状況は?AI Era Planとの違いは?」

A(Josh Isner)

  • Draft Oneは1年前から提供しており、すでに約30,000ユーザー
  • AI Era Planはまだ導入初期、Q3/Q4からブッキングに貢献見込み
  • Draft OneがAI Era Planの導入加速の基盤になっている。

✅ Draft Oneの実績がAI戦略全体の布石となっており、後半期にかけてAI Era Planが拡大見込み。


国際展開の成長要因

Q(TD Cowen):「国際の好調要因は?」

A(Isner)

  • 新Chief Revenue Officerの採用で、Go-to-Marketに明確なフォーカス
  • TASER、ボディカム、クラウドが導入され、アップセル基盤が形成
  • 強固なパートナー戦略と優れた顧客体験が牽引。

マクロ環境の影響と見通し

Q(JPMorgan):「景気減速や予算制約の影響は?」

A(Isner)

  • 州・地方政府・国際・エンタープライズではほぼ影響なし
  • 連邦政府は予算成立を待っており一時的なスタンドスティル状態。
  • 長期的にはドローン、翻訳、AIなどで成長可能性大。

ALPR(車両ナンバー認識)市場への進出理由と戦略

Q(Morgan Stanley, Baird):「固定式ALPR市場参入の理由は?戦略は?」

A(Patrick Smith)

  • 既存のFleetカメラ技術を拡張。
  • Fusus統合によりリアルタイム監視の一貫性を確保。
  • パートナーのUbicquiaの力で大規模展開が簡易に(450Mの街灯に接続可)。

✅ 大規模インフラ展開可能なアドバンテージあり、導入の障壁を低減。


ドローン/カウンタードローンの展望

Q(Goldman, Craig-Hallum):「Dedrone買収後の展開は?」

A(Patrick Smith)

  • 軍事、国境、エンタープライズ警備など多用途で需要拡大。
  • DFR(ドローン・アズ・ファーストレスポンダー)はSkydioとの連携で加速。
  • FAAの規制緩和により2025年後半に向けて急成長見込み

エンタープライズ展開

Q(Baird):「エンタープライズの進展は?」

A(Bagley/Smith)

  • Q4に物流大手との契約。
  • RILA(小売業界団体)でも強い関心を確認。
  • 今後はリテール、カジノ、セキュリティ業界が導入拡大のターゲット

TASER 10 + Apolloカートリッジの役割

Q(Citizens):「TASER 10の冷寒地対応Apolloの影響は?」

A(Smith)

  • 自衛目的での使用が可能に、銃の代替を目指す。
  • 米国では主に「月面着陸(moonshot)」的な役割=致死力削減
  • 国際市場・エンタープライズでは新市場創出の起爆剤になる見通し。

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