決算：SYM 2025Q2

シンボティック(ティッカー：$SYM)の2025年度第2四半期決算についてまとめます

決算概要
業績ハイライト
質疑応答ハイライト

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

	結果	予想	判定
EPS	-$0.04	-$0.09	〇
売上高	$549.65M (YoY +39.7%)	$522.41M	〇
ガイダンス 2025Q3売上高	$530M ($520M～$540M)	$564.68M	×

業績ハイライト

売上・利益・成長率

項目	2025年Q2実績	前年同期比	備考
売上高	$550百万	+40%	46システムでの展開進展、ASRの寄与含む
営業損失（純損失）	▲$21百万	改善（前年▲$55百万）	原価率改善が寄与
調整後EBITDA	$35百万	3.9倍（前年$9百万）	ガイダンス上回る
システム導入開始数	10件	過去最高	GreenBox南カリフォルニア拠点含む
システム導入完了数	8件	2倍（前回記録4件）	累計稼働システム数：37

セグメント別収益

項目	2025年Q2実績	前年同期比
ソフトウェア売上	$6.7百万	+160%
オペレーションサービス売上	$29.6百万	+47%

※ トレーニング収益増加がオペレーションサービス粗利改善に寄与

利益率と費用

システム粗利益率：プロジェクト実行改善およびASRの貢献により改善
ソフトウェアサポート粗利益率：65%以上を維持
営業費用：M&A（Walmart ASR）関連費用の影響で増加、来四半期にはSG&Aが約$4-5百万減少見込み

キャッシュフロー・財務状況

項目	数値
現金および現金同等物	$955百万
営業キャッシュフロー	$270百万
資本的支出	$21百万
Walmart ASR取得費用	$200百万

キャッシュ増加の要因：契約締結時点での前払金収受（10件の新規開始）

ガイダンス（2025年Q3）

項目	ガイダンス範囲
売上高	$520百万～ $540百万
調整後EBITDA	$26百万～ $30百万

売上・EBITDAともにASR寄与の減少と前年度Q2-Q3の新規開始数の少なさにより減少見通し
関税影響は見積に未反映（原価押上要因だが、契約上は顧客へのパススルー可能）

質疑応答ハイライト

システム導入数・進捗とスケーラビリティ

Q：Q2の10件開始・8件完了は今後の基準になるか？

A（Carol）：開始数は顧客の準備状況にも依存し今後も「ラギング（lumpy）」になる。だが長期的には増加基調と見ている。

Q：導入スケジュール短縮の詳細は？

A：

従来：署名から顧客受入れまで24ヶ月
改善後（Q2）：インストールから受入れまで約12ヶ月→約10ヶ月へ短縮
今回完了分はPhase1平均より15%大型、サイズ調整後では30%以上効率改善

マージン・関税影響

Q：Q3のEBITDAマージン見通し低下の背景は？

A（Carol）：

ASR事業の収益減少（設計段階終了と開発待機）
営業利益率21%想定（前四半期比▲約100bps）
関税は未反映だが、契約上は顧客にパススルー可能
- 欧州からの輸入に影響、通常システムの一桁台%に相当
- USMCA（メキシコ生産）適用で多くは回避

ASR買収・GreenBox進捗

Q：ASR事業の収益構成は？

A（Carol）：

今回は**売上全体の中〜高シングルディジット%**貢献
システム開発活動が大半（システムセグメント計上）
運用中APDサイトの保守サービス収益は少額でRecurringに含む
今後8〜12四半期でプロトタイプ構築により売上増加見込み

Q：GreenBoxの顧客獲得状況は？

A（Rick）：

新CEO（Asshrok Choudhary）就任により営業活動を本格化
C&S社が初顧客（カリフォルニア）
次はアトランタ、ダラス、シカゴ、東海岸など10都市を候補に展開中

製品ロードマップと技術革新

Q：今後の製品・技術開発の進捗は？