ビザ(ティッカー:$V)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.71 | $2.58 | 〇 |
売上高 | $9.62B (YoY +12%) | $9.49B | 〇 |
業績ハイライト
第4四半期の業績概要
- 純収益は96億ドル(前年同期比12%増)
- EPS(1株当たり利益)は16%増
- 支払い取引量は前年同期比8%増(米国5%増、国際10%増)
- クロスボーダー取引量は13%増
- 処理取引件数は10%増
地域別実績
- ラテンアメリカ:支払い取引量24%増
- CEMEA:支払い取引量19%増
- 欧州:支払い取引量12%増
- アジア太平洋:中国本土の影響により1%未満の成長
2025年度の見通し
- 純収益:高単位から低二桁の成長を予想
- 調整後営業費用:高単位から低二桁の成長を予想
- 調整後EPS:低二桁成長の上限を予想
- インセンティブ:2024年度と比較して大幅な成長を予想
質疑応答ハイライト
規制環境について
- 質問:米国の規制環境(DOJ訴訟、Reg II、MDL、CCA)についての見解
- 回答:
- 世界中の規制当局が決済エコシステムを注視
- 公正な競争と複数の選択肢確保が重要
- 規制の複雑性に対応しながら、事業成長とイノベーションを継続する自信あり
Pay by Bank競争について
- 質問:Pay by Bankの競争環境、特にWalmartの新製品について
- 回答:
- アカウント間決済は新しい機能ではない
- Walmartは既に3つの銀行口座をウォレットに登録可能
- Visaはブランド力と価値提供で差別化が可能
- アカウント間決済の成長を予想しつつ、競争力に自信
AIとFeaturespaceの役割
- 質問:AIのビジネスモデルへの影響とFeaturespace買収の意図
- 回答:
- Featurespaceは金融犯罪・不正対策のAIソリューションで世界的リーダー
- 生成AIは社内の生産性向上に活用
- 製品・サービスの差別化要因として活用
- リスク管理機能などで既に成果を上げている
バリューアッドサービス(VAS)の成長戦略
- 質問:VASの成長の持続性と計画プロセスについて
- 回答:
- 3つの主要機会に注力:
- Visa取引向けサービス
- 非Visa取引向けサービス
- 決済以外のサービス
- 各事業部門での計画的な展開
- 継続的な製品開発と販売戦略の実行
クロスボーダー収益について
- 質問:クロスボーダー収益の成長率と取引量の関係について
- 回答:
- 収益成長が取引量成長を下回った要因:
- 前年比でのボラティリティ低下
- クロスボーダー取引量の成長率低下
- これらの要因が収益と取引量の差異を生んだ
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