決算:MS 2025Q2

決算

モルガンスタンレー(ティッカー:$MS)の2025年度第2四半期決算についてまとめます

finviz dynamic chart for MS

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

結果予想判定
EPS$2.13$2.01
売上高$16.79B
(YoY +11.8%)
$16.04B

📊 業績ハイライト

収益・利益・ROE

項目2025年Q2前四半期比通期上半期累計
売上高$16.8B▼ ($17.7B→$16.8B)$34.5B
EPS(1株当たり利益)$2.13▼ ($2.60→$2.13)$4.73
ROTCE(有形資本利益率)18.2%▼(前期:20.6%)20.6%
  • 経営陣は、四半期内で市況が二極化(前半は不透明感・後半は回復)する中で、持続的な収益基盤の強さを示したと評価。
  • 過去6四半期連続でのEPS推移($2.02, $1.82, $1.88, $2.22, $2.60, $2.13)は、着実な収益力の強化を示す証左と強調。

セグメント別収益

セグメント売上高前年同期比
ウェルスマネジメント$7.8B+11%
インスティテューショナル証券$7.6B横ばい圏
投資運用(IM)$1.6B+12%

ウェルスマネジメント部門

指標数値
Pretax利益$2.2B(過去最高)
Pretaxマージン28.3%(DCP除くと約29%)
純新規資産流入(NNA)$59B(税支払いによる$22Bの逆風含む)
フィーベース資産流入$43B(記録的)
フィーベース資産総額$2.5T
貸出残高$169B(主に証券担保融資)
  • 税季節の影響にも関わらず流入堅調で、アドバイザー主導/Workplace起点/セルフディレクテッド(E-Trade)の3チャネルすべてで流入強化
  • 営業利益率の向上・収益の安定性が際立つ

インスティテューショナル証券部門

項目数値
総売上高$7.6B
エクイティ収益$3.7B(主にプライムブローカレッジで過去最高)
債券収益$2.2B(マクロ商品が牽引)
投資銀行業務$1.5B
アドバイザリー収益$508M(低調)
株式引受収益$500M(前年比で大幅増)
債券引受収益$532M(前年より減)
  • 6月以降にIPO・M&A活動が加速し、後半の巻き返しが成功
  • アジア太平洋地域の強さが顕著で、グローバル展開の成果。

投資運用(IM)部門

指標数値
売上高$1.6B
総運用資産(AUM)$1.7T(過去最高)
長期資産フロー+$11B(年初来+16B)
流動性・オーバーレイサービスからの流出▲$27.3B
  • Parametric(カスタムポートフォリオ)の需要が引き続き堅調。
  • 特に債券運用における需要とグローバルディストリビューションが奏功

その他ファイナンス項目

項目数値
総資産$1.4T(前四半期比+$54B)
CET1比率15%(規制要件超過200bp以上)
効率性(Efficiency ratio)70%(前年から改善)
税率Q2:22.7%、下期予想:24%
配当四半期配当を$1/株に増額

❓ 質疑応答ハイライト

💡資本効率・増配・オーガニック投資

Q(BofA): より高い資本効率が期待できるのでは?今後のリターン最大化への戦略は?

A(Ted Pick):

  • 現在のCET1比率15%超は大きな柔軟性を提供。
  • 資本配分の優先順位
    • ①クライアント支援(IB/貸出)
    • ②ウェルス拡張(20M超のリレーションシップ活用)
    • ③マーケット部門(プライムブローカレッジ等)
    • インオーガニックは選別的、高いハードルあり
  • 買戻しは年間$4Bペース、配当は今後も重視

📈投資銀行とIPOの見通し

Q: 地政学的な関税リスク等で企業心理は後退しないか?

A: 最近の戦略的活動(M&A、IPO)は再び活発化

  • IPO市場の回復 → バリューチェーン全体の健全性を示唆
  • 規制が“予測可能な範囲”に収まれば、不確実性払拭のカタリストに

🧩M&A(インオーガニック戦略)の方針

Q(Jefferies): M&Aはあくまで“補完的”?何が決断要因か?

A(Pick):

  • 中核戦略(資本の調達・管理・運用)に合致するかが第一条件
  • Solium, Eaton Vance, E-Tradeのように既存戦略を加速できるものであれば実行可能性あり
  • ただし、“今やるべきは既存戦略の貫徹”という姿勢が明確

📱E-Trade・Workplaceからの流入強化

Q: Adviser拡充やNNAの原動力は?

A(Sharon):

  • Workplaceチャネルからの資産が好調(今年は$16B/年ペース超)。
  • 新規流入の70%は純新規資産
  • セルフディレクテッド(E-Trade)でも新ツール(E-Trade Pro)導入で流入増。

🪙トークン化・ステーブルコインへのスタンス

Q(Citizens): ステーブルコイン規制が進むが、戦略は?

A(Sharon):

  • テクノロジー全般(AI・暗号資産)含め注視中
  • 現時点でモルガン・スタンレーのビジネスモデルに対しては時期尚早

💹トレーディング・マーケット構造

Q: トレーディング環境の質、収益の持続性は?

A:

  • エクイティ:欧州で過去最高、日本・中国含むアジアでも強さ持続
  • 債券:毎四半期$2B超の安定収益体制
  • 統合的な戦略+グローバルの人材投資が奏功

🏦銀行部門と預金の成長

Q(UBS): 他行と比して、トレーディング資産の銀行部門使用率が低い。戦略は?

A(Sharon):

  • 預金の多様化を進めつつ、今後は銀行のバランスシートをより活用
  • 長期的に銀行部門の機能を強化する計画。

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