アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(ティッカー:$AMD)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.09 | $1.09 | 〇 |
売上高 | $7.7B (YoY +24.2%) | $7.53B | 〇 |
ガイダンス 2025Q1売上高 | $7.1B | $6.99B | 〇 |
業績ハイライト
業績概要
- 2024年度売上高は前年比14%増の258億ドル
- データセンター部門の94%増と、クライアント部門の52%増が大きく貢献
- 第4四半期売上高は前年同期比24%増の77億ドル
- データセンター部門とクライアント部門の過去最高売上が牽引
データセンター部門実績
- 第4四半期売上高は前年同期比69%増の39億ドル
- EPYCプロセッサーの採用が拡大し、主要ハイパースケールユーザーの過半数で50%以上のシェアを達成
- データセンターAI事業は2024年に50億ドル超の売上を達成
- EPYCプラットフォームは450以上、第4四半期に120以上のTurinプラットフォームが出荷
クライアント部門実績
- 第4四半期売上高は前年同期比58%増の23億ドル
- デスクトップチャネルで過去最高の販売実績
- RyzenプロセッサーはAmazon等の小売業者で70%超のシェアを獲得
- Dellとの戦略的提携により商用PC向けRyzen Proプロセッサーの採用拡大へ
ゲーミング部門実績
- 第4四半期売上高は前年同期比59%減の5.63億ドル
- セミカスタム製品の在庫調整が影響
- コンソール累計出荷台数は1億台を突破
- 新世代Radeon 9000シリーズGPUを2025年3月に発売予定
エンベデッド部門実績
- 第4四半期売上高は前年同期比13%減の9.23億ドル
- 2024年の設計採用額は前年比25%増の140億ドルを達成
- 航空宇宙・防衛分野、試験・エミュレーション分野は好調
- 産業・通信市場は軟調継続
質疑応答ハイライト
データセンターGPU事業について
- 2024年は50億ドル超の売上を達成
- MI325は第4四半期から量産開始、顧客採用も順調に進展
- MI350シリーズは当初計画より早く、2025年半ばに量産開始予定
- MI400シリーズは2026年の発売に向け開発が順調に進行
サーバーCPU事業の見通し
- 2025年もサーバーCPU事業は二桁成長を見込む
- クラウドとエンタープライズの両分野で成長を期待
- 価格競争は継続するも、製品競争力とTCOの優位性を維持
- 第4四半期はクラウド・エンタープライズともに二桁成長を達成
クライアント部門の好調要因
- デスクトップ向けゲーミングCPUの需要が非常に強い
- ノートPC向けAI対応製品の採用が拡大
- 第1四半期は季節性の影響を見込むも、デスクトップは好調継続の見通し
- 在庫の大幅な積み上がりはなし
2025年の見通し
- データセンター・クライアント部門を中心に二桁の売上成長を見込む
- データセンターGPUは年後半にMI350シリーズの投入で成長加速
- 第1四半期は前期比7%減を見込むも、季節性の影響が主因
- グロスマージンは54%前後で推移、下期は改善見込み
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