グーグル(ティッカー:$GOOG)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.15 | $2.13 | 〇 |
売上高 | $96.5B (YoY +11.8%) | $96.67B | 〇 |
業績ハイライト
収益
- 2024年度第4四半期の連結収益は965億ドル、前年同期比12%増
- 2024年通期の収益は3,500億ドル、前年比14%増(430億ドル増)
- YouTubeとCloudの合計収益は年間換算1,100億ドルに到達
Google Services
- Google検索広告収益は540億ドル、前年同期比13%増
- YouTube広告収益は105億ドル、前年同期比14%増
- ネットワーク広告収益は80億ドル、前年同期比4%減
- サブスクリプション/デバイス収益は116億ドル、前年同期比8%増
- 営業利益は328億ドル、営業利益率は39%に改善
Google Cloud
- 収益は120億ドル、前年同期比30%増
- GCPは全体のCloud事業を上回る成長率を維持
- 営業利益は21億ドル、営業利益率は17.5%に改善
- AIインフラストラクチャと生成AIソリューションが成長を牽引
財務・投資関連
- 営業利益は310億ドル、前年同期比31%増
- 営業利益率は32%、4.6ポイント改善
- 純利益は265億ドル、前年同期比28%増
- EPS(1株当たり利益)は2.15ドル、前年同期比31%増
- フリーキャッシュフローは第4四半期248億ドル、2024年通期728億ドル
- 2025年の設備投資は約750億ドルを計画
質疑応答ハイライト
検索事業の将来展望
- AIオーバービューは100カ国以上で展開し、ユーザー満足度と利用率が向上
- Circle to Searchは2億台以上のAndroidデバイスで利用可能
- 2025年は検索イノベーションの重要な年になる見込み
- マルチモーダル検索やDeep Research等の新機能拡充を予定
Cloud事業の成長と課題
- 第4四半期はAI製品への需要が供給を上回る状況
- 2024年は10億ドル以上の戦略的契約を複数締結
- 2.5億ドル以上の契約数は前年の2倍に増加
- 設備投資を増加させ、供給能力の拡大を進める
YouTube事業の動向
- 米国でのストリーミング視聴時間シェアは過去最高を記録
- ショート動画の収益化率は米国で前年比30%ポイント以上改善
- リビングルームでの1日あたり視聴時間は10億時間を突破
- ポッドキャストは米国で最も利用されるサービスに
AI戦略と投資
- Gemini 2.0モデルを発表、Flash版は低レイテンシーと高性能を実現
- 開発者数は440万人に倍増(6ヶ月で)
- 2025年は主要投資分野としてAIとCloudに注力
- TPU第6世代は前世代比で学習性能4倍、推論処理能力3倍を実現
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