アクソン(ティッカー:$AXON)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.08 | $1.40 | 〇 |
売上高 | $575M (YoY +33.1%) | $566.04M | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $2.60B ($2.55B~$2.65B) | $2.56B | 〇 |
業績ハイライト
収益・成長
指標 | Q4 2024 | 前年同期比 |
---|---|---|
売上高 | 5億7,500万ドル | +34% |
年間売上高 | 20億ドル超 | +30%以上(3年連続) |
ARR(年間経常収益) | 10億ドル | +37% |
調整後EBITDA | 1億4,135万ドル | +25% |
調整後EBITDAマージン | 24.6% | +4.0%(年間25%達成) |
2025年売上ガイダンス | 25.5億~26.5億ドル | +25%成長を継続 |
2025年EBITDAガイダンス | 6.4億~6.7億ドル | +25%マージン維持 |
事業セグメント別成長
セグメント | Q4 2024売上 | 前年同期比 |
TASER事業 | +37% | 過去最高 |
センサー(カメラ等) | +18% | |
ソフトウェア・サービス | +41% | 全体売上の40%に貢献 |
受注状況・市場拡大
- 年間受注額:50億ドル超(Q4でその半分を獲得)
- TASER 10の注文はTASER 7の2倍に成長
- Officer Safety Plan(OSP)契約数が過去最高
- AI Era Planの初契約が10件締結(リリース後わずか2か月)
- 国際市場・企業向け市場が急成長
- 国際市場の受注額:Q4は50%増(Q3から40%増)
- 企業向け受注額:前年比約3倍
- 企業向けで史上最大の契約を締結(物流企業)
- 2025年以降の成長見通し
- 総受注残高は100億ドル超
- AI、リアルタイムオペレーション、ドローン・ロボティクス市場のTAM(総アドレス可能市場)が倍増
質疑応答ハイライト
1. 連邦政府契約の影響
Q: 連邦政府の予算削減が影響するか?
A: 影響なし。むしろ連邦機関が費用対効果の高い技術を求める中、Axonの需要は拡大する可能性が高い。
2. ウクライナ戦争の影響
Q: ウクライナ戦争の終結が事業に影響を与えるか?
A: Dedrone(ドローン対策技術)がウクライナで活用されているが、ウクライナ以外でもドローン対策需要が急増。特に国境警備、軍事、防犯の用途で成長機会が拡大。
3. AI製品の導入状況
Q: AI Era Planの契約進捗は?
A: 8週間で契約獲得を達成。Draft One(AIによる報告書作成)が特に好評で、業務効率を向上。今後、リアルタイム翻訳機能も追加予定。
4. 企業向け市場の成長
Q: 企業市場での最大契約の詳細は?
A: ボディカメラとFusus(リアルタイムオペレーション・プラットフォーム)をセットで導入。今後、Dedroneやその他の製品も拡大予定。
5. ドローン市場の展開
Q: Skydioとの提携とドローン事業の展望は?
A: Skydioの自律飛行ドローンとDedroneのセンサー技術を組み合わせ、完全自動化された監視・対応システムを構築中。ドローン市場のTAMは200億ドル規模で、今後の成長に期待。
コメント