ウーバー(ティッカー:$UBER)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.47 | $0.31 | 〇 |
売上高 | $10.7B (YoY +15.9%) | $10.58B | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期の業績
- グロスブッキングは為替一定ベースで21%成長
- 調整後EBITDAは前年同期比71%成長
- 四半期ベースで過去最高のGAAP営業利益を記録
- アクティブユーザー数は14%増加、利用頻度は6%増加
事業の状況
- Uberのユーザー層は過去最大で、サービスの利用頻度も過去最高
- 収入層による顕著な差異は見られず、全体的に好調
- デリバリー事業では、米国での初回ユーザー数が過去5四半期で最高を記録
- Uber Oneメンバーシップがデリバリー総取引額の50%をカバー
今後の展望
- 一貫したトップライン成長とGAAP営業利益の拡大を継続
- 自動運転技術のプラットフォームへの統合を進める方針
- 追加のグローバル自動運転プレイヤーとの提携について、今後数週間から数ヶ月で発表予定
質疑応答ハイライト
自動運転(AV)パートナーシップについて
- Uberは自動運転プレイヤーに大きな価値を提供できる独自のポジションにある
- 複雑なライドヘイルネットワークの運営ノウハウを持つ
- 自動運転車両の稼働率最大化に貢献可能
- 顧客獲得やマーケットプレイス技術への投資不要で大規模な需要を提供
デリバリー事業の収益性
- 第2四半期のデリバリー事業の増分マージンは10%
- スケールのメリットが顕在化
- 広告収入が年率ベースで10億ドルを超える規模に成長
- 食料品・小売分野での広告支出が前年比3倍以上に増加
モビリティ事業の成長要因
- 月間アクティブユーザー数の増加
- 利用頻度の向上
- 新製品の投入(UberX Share、二輪車・三輪車など)
- Uber Oneメンバーシップの貢献
広告事業の状況
- デリバリー総取引額の1%超を広告収入が占める
- 2%以上という目標は達成可能と考えている
- 食料品・小売分野では2%を大きく上回る可能性
- スポンサード掲載とマーチャントファンデッドオファーの両方で成長
TAMと市場浸透について
- ブラジルなど新興市場での成長が顕著
- 上位10カ国での月間浸透率(18歳以上)は20%未満
- 英国レベルの浸透率を米国で達成すれば130億ドルの追加グロスブッキングが見込める
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