リフト(ティッカー:$LYFT)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.01 | -$0.03 | 〇 |
売上高 | $1.44B (YoY +41.2%) | $1.39B | 〇 |
業績ハイライト
財務実績
- 2024年第2四半期に初めてGAAP基準で黒字化を達成
- 調整後EBITDA は1億300万ドル(対グロスブッキング比2.6%)
- フリーキャッシュフローは2億5600万ドル
利用状況
- 四半期アクティブライダー数が過去最高の2370万人(前年同期比10%増)
- 総ライド数は2億500万回(前年同期比15%増)
- グロスブッキングは40億ドル超(前年同期比17%増)
サービス改善
- 平均ETAが4年間で最速に
- プライムタイム(サージプライシング)の平均額が前四半期比25%減少
新サービス
- 「Price Lock」機能の導入を発表(定期通勤者向けの月額サブスクリプション)
メディア事業
- メディア収益が前年同期比70%以上増加
- アプリ内ビデオ広告収益が前年同期比10倍以上に
質疑応答ハイライト
Price Lockの経済性と影響
- サブスクリプション料金は5ドル未満を想定
- ユーザーに価格の予測可能性を提供し、コスト削減も可能に
- 短期的にはグロスブッキングにマイナスの影響があるが、中長期的には良好な経済性を期待
- 第3四半期の見通しに織り込み済み
マーケットプレイスのバランスと顧客インセンティブ
- ドライバー時間が過去最高を記録し、供給が好調
- ドライバーからライダーへインセンティブをシフト
- 新規ライダー獲得、リテンション、利用頻度が増加
保険コストの見通し
- 2024年第4四半期の保険料増加率は前年より低くなる見込み
- 事故頻度削減や和解結果改善の取り組みが保険パートナーに評価される
- 2024年通期ガイダンスに織り込み済み
自動運転車(AV)への取り組み
- AVの商業化に向けて、Lyftのネットワークが重要な役割を果たすと考えている
- 既存のプラットフォーム技術や車両管理ノウハウを活用可能
- APIレベルでの統合など、技術的な準備は整っている
- 個人所有のAVやフリート形式のAVに対応可能
広告事業の成長
- 豊富な顧客データを活用した広告ターゲティングが強み
- 新しいビデオ広告フォーマットが成長を牽引
- 既存広告主の継続と新規広告主の獲得が順調
中長期的な成長戦略
- 北米だけで年間1600億回の潜在的な乗車機会がある
- 地理的拡大(カナダなど)や新セグメント(女性ドライバーなど)で成長余地
- 大手企業とのパートナーシップ拡大(Disney、Delta、Chase など)
- ヘルスケア分野(非緊急医療輸送)での成長機会
価格戦略
- パートナーシップを活用してコスト相殺や割引提供を検討
- 価格引き下げと変動性低減の両面で取り組む
- Wait & Save や Price Lock などの新サービスで柔軟な価格設定を実現
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