ガートナー(ティッカー:$IT)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $3.22 | $3.03 | 〇 |
売上高 | $1.59B (YoY +6.1%) | $1.58B | × |
ガイダンス 2024通年EPS | $11.05 | $11.63 | × |
ガイダンス 2024通年売上高 | $6.2B | $6.23B | × |
業績ハイライト
第2四半期の主要な財務結果
- 契約価値(CV)は前年比7%成長し、第1四半期から約50ベーシスポイント加速
- 売上高は16億ドルで前年比6%増(為替中立ベースで7%増)
- 調整後EBITDAは4億1600万ドルで前年比8%増(為替中立ベースで10%増)
- 調整後EPSは3.22ドルで前年比13%増
- フリーキャッシュフローは3億4100万ドル
セグメント別業績
- リサーチ部門の売上高は為替中立ベースで6%増
- カンファレンス部門の売上高は11%増
- コンサルティング部門の売上高は為替中立ベースで15%増
2024年通期ガイダンス
- 売上高は少なくとも62億ドル(為替中立ベースで5%成長)
- 調整後EBITDAは少なくとも14億6000万ドル
- 調整後EPSは少なくとも11.05ドル
- フリーキャッシュフローは少なくとも10億8000万ドル
質疑応答ハイライト
契約価値(CV)成長の見通し
- 第1四半期が今サイクルの底だったと考えている
- マクロ環境や地政学的状況が大きく変化しない限り、CVの全体的なトレンドは上向きと予想
- 中期的にはGTSとGBSの両方で12-16%の成長を目指す
販売人員の動向
- GTSの販売人員数は前年比2%減少
- テクノロジーベンダー向け営業の短期的な業界動向に対応して人員を最適化
- 年末までにGTSは中単位数%、GBSは高単位数%の販売人員増加を目指す
新規事業の成長
- GTSの新規事業は8%成長
- GBSの新規事業は16%成長
- 販売環境は大きく変化していないが、チームの生産性向上に注力している
顧客あたりの契約価値
- 顧客あたりの契約価値は順調に増加
- 既存顧客への追加席の販売が戦略の重要な部分
- 小規模顧客の解約増加も若干影響している
中期的な成長見通し
- GBSは現在12-16%の中期目標レンジで成長中
- GTSのエンタープライズリーダー部分は高単位数%で成長
- 小規模テクノロジーベンダー市場は依然として非常に厳しい環境
マージン見通し
- 第2四半期のEBITDAマージン拡大は、カンファレンス部門の季節性が高いことが一因
- 下半期は通常の収益とコストの季節性に加え、将来の成長に向けた投資を継続
- 年間のEBITDAマージンは約23.5%を見込む
人材採用計画
- 下半期に数百人の純増を計画
- 過去2年間に採用した若手社員の生産性が安定してきたため、採用を再び加速
- 2025年以降の成長に向けた投資として位置付けている
リテンション指標
- エンタープライズ機能リーダー部門のリテンションは歴史的水準を維持
- テクノロジーベンダー、特に小規模ベンダーの厳しい市場環境がリテンション指標を引き下げている
- GBSのウォレットリテンションは依然として高水準
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