ゴールドマンサックス(ティッカー:$GS)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $8.62 | $8.42 | 〇 |
売上高 | $12.73B (YoY +16.9%) | $12.37B | 〇 |
業績ハイライト
財務結果
- 第2四半期の純収益は127億ドル、純利益は30億ドル
- 1株当たり利益は8.62ドル
- ROEは10.9%、ROTEは11.6%
セグメント別業績
- グローバル・バンキング&マーケッツの収益は82億ドル(前年同期比14%増)
- アセット&ウェルス・マネジメントの収益は39億ドル(前年同期比27%増)
資本・配当
- CET1比率は14.2%(規制最低要件を90ベーシスポイント上回る)
- 四半期配当を9%増配し、1株当たり3ドルに
ビジネスハイライト
- M&A、株式引受で首位を維持
- 投資銀行のバックログは大幅に増加
- オルタナティブ資産で360億ドルの資金調達を達成
質疑応答ハイライト
スポンサー型M&Aの見通し
- スポンサー活動は10年平均を大きく下回っているが、今後数四半期で加速する見込み
- 2025年に向けて活動が再加速すると予想
- ゴールドマン・サックスは、レバレッジド・ファイナンスとプライベート・クレジットの両面で強力なポジションを持つ
資本管理とSCB(ストレス資本バッファー)の増加
- SCBの増加にもかかわらず、クライアントをサポートする資本の柔軟性は維持
- 第2四半期の水準から自社株買いを抑制する予定
- バーゼルIIIエンドゲームの不確実性に対応するため、CET1比率のクッションを広めに設定
アセット&ウェルス・マネジメントの進捗
- オルタナティブ資産の資金調達目標を上方修正(年間500億ドル超を予想)
- インセンティブフィーの未実現残高は38億ドル
- セグメント全体の利益率は23%に改善、中期的には20%台半ばを目指す
人工知能(AI)の活用
- 生産性向上のためにAIを全社的に活用
- エクイティリサーチ、投資銀行業務、エンジニアリングなど様々な分野でAIツールを導入
- クライアントのAI関連投資や資金調達ニーズに対応する機会を見込む
クレジットの状況
- ホールセール部門の貸倒率は約0%
- 消費者部門の貸倒損失は増加したが、ホールセール部門の引当金戻入れで相殺
ファイナンシング事業の成長
- FICC(債券・為替・商品)ファイナンシングは前年同期比37%増
- エクイティファイナンシングはエクイティ売買収益の約45%を占める
- クライアントの成長に合わせて、規律ある成長を継続する方針
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