ロク(ティッカー:$ROKU)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.24 | -$0.42 | 〇 |
売上高 | $968.2M (YoY +14.3%) | $936M | 〇 |
ガイダンス 2024Q3売上高 | $1.01B | $1.01B | 〇 |
業績ハイライト
財務業績
- 第2四半期の総純収益は前年同期比40%増の9億6800万ドル
- プラットフォーム収益は前年同期比11%増の8億2400万ドル
- デバイス収益は前年同期比39%増
- 第2四半期の調整後EBITDAは4400万ドルで、見通しを上回る
事業ハイライト
- ストリーミング世帯数は前年同期比14%増の8360万世帯
- ストリーミング時間は前年同期比20%増
- 世帯あたりの1日のストリーミング時間は4.0時間に増加
- Rokuチャンネルはリーチとエンゲージメントの両方で第3位のアプリに
今後の見通し
- 第3四半期の総純収益は10億1000万ドルを見込む
- 広告事業は2024年後半に加速する見込み
- プラットフォーム収益の成長率は2024年第4四半期から順次加速する見通し
質疑応答ハイライト
CPMと広告需要について
- Rokuはストリーミングプラットフォームとして、他のストリーミングサービスとは異なる収益源の多様性を持つ
- ホーム画面は重要な資産であり、広告主にとって視聴者に到達する貴重な機会を提供
- 新しい広告商品やUI全体でのスポンサーシップなど、新たな収益源を常に創出している
- 第三者のDSPやチャネルパートナーとの関係を戦略的に拡大し、クライアントのニーズに応える柔軟性を持つ
M&E(メディア・エンターテインメント)垂直市場について
- M&E垂直市場は2024年も引き続き課題がある見込み
- しかし、広告活動は下半期に加速すると予想
- M&Eは以前よりもプラットフォームビジネス全体に占める割合が大幅に低下
- 将来の成長はM&E垂直市場に依存していない
UID2(Unified ID 2.0)統合について
- UID2統合は、クライアントにとってRokuをよりパフォーマンスが高く効率的にする取り組み
- The Trade Deskとのパートナーシップは好評で、関係は成長している
- UID2によって、より正確なターゲティングとデータコラボレーションの強化が可能に
- プログラマティック需要や測定エコシステム全体で関係を拡大している
配信収益について
- 第2四半期に606調整があり、前四半期と同様のレベル
- ストリーミングサービス配信事業は2023年下半期と2024年上半期の価格上昇の影響で、2024年下半期は厳しい比較対象となる
- 広告事業は第2四半期から第3四半期にかけて加速すると予想
デバイス事業について
- デバイス事業は好調で、アクティブアカウントの成長に貢献
- Roku TVのライセンシングプログラム、ストリーミングプレーヤー、Rokuブランドのテレビが3つの柱
- Rokuブランドのテレビは販売チャネルを拡大し、Pro Seriesも好評
- デバイス事業の粗利益は現在マイナスだが、規模の拡大とともに改善が見込まれる
政治広告とオリンピックについて
- 政治広告はRokuにとって良好なポジションにあるが、多様化する広告ビジネスの一部に過ぎない
- オリンピックパートナーシップはRokuの市場での差別化を示す良い例
- NBCやPeacockと密接に連携し、オリンピックへの導入役を果たしている
- カスタム統合や広告支援体験の構築など、大規模イベントでの強みを示している
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