アップル(ティッカー:$AAPL)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.40 | $1.34 | 〇 |
売上高 | $85.8B (YoY +4.9%) | $84.38B | 〇 |
業績ハイライト
売上高
- Q3の売上高は858億ドルで、前年同期比5%増加し、6月四半期として過去最高を記録
- サービス部門の売上高は242億ドルで、過去最高を記録し、前年同期比14%増加
- カナダ、メキシコ、フランス、ドイツ、イギリス、インド、インドネシア、フィリピン、タイなど20以上の国と地域で四半期売上高記録を達成
利益
- EPSは1.40ドルで、前年同期比11%増加し、6月四半期として過去最高を記録
セグメント別業績
- iPhone売上高は393億ドルで、前年同期比1%減少
- Mac売上高は70億ドルで、前年同期比2%増加
- iPad売上高は72億ドルで、前年同期比24%増加
- ウェアラブル、ホーム、アクセサリー部門の売上高は81億ドルで、前年同期比2%減少
その他
- 有料サブスクリプション数が10億を超え、4年前の2倍以上に成長
- 株主還元として320億ドル以上を実施
質疑応答ハイライト
iPhoneの需要と更新サイクル
- iPhone 15シリーズはiPhone 14シリーズを上回る販売実績
- インストールベースは過去最高を記録
- Apple Intelligenceが新たな魅力的なアップグレード理由になると期待
中国市場の状況
- 大中華圏の売上高は前年同期比6.5%減少、為替の影響を除くと3%未満の減少
- iPhoneのインストールベースは過去最高を記録
- 中国本土でiPhone購入者の6月四半期記録を達成
- 長期的な中国市場の機会に自信を持っている
Apple Intelligenceの展開とサービス事業への影響
- 開発者向けに一部の機能をリリース済み
- 機能は段階的に展開される予定
- 個人的なコンテキストに関する処理はオンデバイスで行われ、世界の知識に関してはChatGPTと統合
- サービス事業への具体的な影響はまだ不明確
グロスマージンの動向
- Q3のグロスマージンは46.3%で、前四半期比30ベーシスポイント減少
- Q4のグロスマージン見通しは45.5%〜46.5%
- 商品価格の上昇、特にメモリ価格の上昇が見られるが、他の商品価格は継続的に下落
Apple Intelligence対応デバイスの要件
- システム要件とシリコン要件が存在
- iPhoneはiPhone 15 Pro/Pro Max以降、MacはM1チップ以降、iPadもM1チップ以降が対応
アプリ開発者のApple Intelligence活用
- 日常的に使用するほぼすべてのアプリでApple Intelligenceを展開予定
- 開発者も幅広いアプリでApple Intelligenceを活用すると予想
ウェアラブル事業の動向
- 前年同期の新製品発売の影響で比較が難しい状況
- 過去12ヶ月間の売上高は約400億ドルで、5年前の2倍に成長
R&D投資と今後の展開
- AIとMLへの投資を長年継続
- 一部のスキルをAIとMLに再配置
- 今後も投資を増加させる予定
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