キャムテック(ティッカー:$CAMT)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.66 | $0.64 | 〇 |
売上高 | $102.59M (YoY +39.1%) | $101.3M | 〇 |
ガイダンス 2024Q2売上高 | $108.5M ($107M~$110M) | $103.8M | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期の業績
- 売上高は過去最高の1億260万ドルを記録し、前年同期比40%増、前四半期比6%増
- 売上高の50%以上がハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)関連製品
- 粗利益率は51%に改善
- 営業利益率は約30%に
2024年第3四半期の見通し
- 売上高は1億700万ドルから1億1000万ドルを予想
- 前年同期比で中間値ベース約35%の成長を見込む
その他のハイライト
- グローバルTier 1顧客からHBMウェーハ検査用の複数システム注文を受注。当初の2500万ドルから3100万ドル超に増加
- HPC関連製品の需要は2024年下半期から2025年にかけて継続すると予想
- 新世代システムの開発を完了。最先端のセンサーとオプティクスを搭載
質疑応答ハイライト
HPC事業の見通しについて
- HPC事業は2025年も成長が続くと予想
- 2024年のHPC関連製品の売上高比率は50-60%程度と予想
- HBMとチップレットの比率は四半期ごとに変動するが、全体的に安定している
- HPCセグメントでの一時的な停滞や消化期間は見られていない
OSATのHPC能力拡大について
- OSATがHPC関連の生産能力を拡大する動きが見られ始めている
- 2025年にかけてOSATでのHPC関連ビジネスが増加すると予想
- Camtekはこの動きから恩恵を受けると考えている
新世代システムについて
- 新世代システムの詳細情報は今後数ヶ月で公開予定
- 新製品ではASP(平均販売価格)の改善が見込まれる
- 顧客のニーズに応じて、ウェーハあたりのバンプ数が100万個から500万個へと増加
- 検査工程の拡大も視野に入れている
中国市場について
- 中国市場は大きな変化はなく、政府の後押しもあり投資が続いている
- 主にトレーリングエッジファブとOSAT事業の拡大が見られる
- 中国でのビジネスは安定しており、今後も成長が期待される
FRT買収後の状況
- FRTの統合は順調に進んでいる
- 2024年のFRTの売上目標約3000万ドルは達成見込み
- 顧客からの反応も良好で、今後のビジネス機会拡大が期待される
生産能力と地政学的リスクへの対応
- イスラエルでの短期的な問題に対応できる準備がある
- 長期的にはドイツのケルンにあるFRT施設で生産能力を追加する計画
- 現在の生産能力は6億ドル以上の製造に対応可能
- 主要な製造はJabilとFlexという国際的な下請け業者が担当しており、十分な生産能力がある
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