アッヴィ(ティッカー:$ABBV)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $3.00 | $2.92 | 〇 |
売上高 | $14.46B (YoY +3.8%) | $14.28B | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $10.92 ($10.90~$10.94) | $10.85 | 〇 |
業績ハイライト
第3四半期の業績概要
- 調整後EPSは3.00ドル(ガイダンスの中央値を0.10ドル上回る)
- 総売上高は約145億ドル(為替の1.1%マイナス影響を除くと、実質4.9%増)
- HUMIRA以外の成長プラットフォーム(総売上の80%超)は約18%成長
- 調整後営業利益率は46.7%
通期見通しの上方修正
- 調整後EPSのガイダンスを0.15ドル引き上げ、10.90-10.94ドルに修正
- 総売上高を約560億ドルに引き上げ(5億ドル増額)
- SKYRIZIの通期売上見通しを115億ドルに引き上げ(5億ドル増額)
- RINVOQの通期売上見通しを58億ドルに引き上げ(1億ドル増額)
事業開発・その他
- Cerevel Therapeuticsの買収を完了し、統合を進行中
- 四半期配当を5.8%増額し、1株当たり1.64ドルに引き上げ(2025年2月支払い分から)
- フリーキャッシュフローは年初来で110億ドル超を創出
- 今年は約15件の早期段階の取引を実行
質疑応答ハイライト
2025年の見通しについて
- HUMIRAからの新規治療薬へのシフトはネットでポジティブな影響
- SKYRIZIとRINVOQの好調がHUMIRAの減少を相殺する見込み
- 2025年も中単位数字台の成長率達成に自信
- 複数の事業部門で良好なパフォーマンスを維持
SKYRIZIとRINVOQの価格設定について
- 2025年の処方集の位置付けや価格設定に大きな変更なし
- Medicare・民間保険で広範なアクセスを維持
- リベートは低単位数字台のマイナスを想定
- 契約交渉は最終段階に入っている
Emraclidineの開発状況について
- 第4四半期中に2件のピボタル試験データを発表予定
- 競合薬との差別化ポイント:
- 1日1回投与で食事の影響なし
- 消化器系の副作用が少ない
- 膀胱関連の問題や肝臓モニタリングの必要性なし
- 高齢患者向けの神経変性疾患関連精神病への展開も期待
美容事業の長期見通しについて
- 2029年までに90億ドル超という目標は維持
- 市場回復と革新的製品(BoNT/E)の投入で達成を目指す
- 高単位数字台の市場成長率を想定
- 2026年頃に目標の妥当性を再検討予定
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