トースト(ティッカー:$TOST)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.15 | $0.05 | × |
売上高 | $1.08B (YoY +31.9%) | $1.04B | 〇 |
業績ハイライト
第1四半期の業績がすべての面で期待を上回る
- 6,000を超える純増ロケーションを獲得し、総ロケーション数は約112,000に
- 経常総利益は前年同期比33%増加
- 調整後EBITDAは5,700万ドルで、前年同期比7,400万ドルの改善
フルイヤーガイダンスを引き上げ
- 第1四半期の好調な業績を受けて、通年の見通しを上方修正
- 中間値で、フィンテックおよびサブスクリプション総利益は26%成長、調整後EBITDAは2億6,000万ドルを見込む
- GAAPベースの営業利益は年末までにほぼ損益分岐点に近づく見通し
レストラン向けの新しいスイートを発表
- レストランマネジメントスイート、デジタルストアフロントスイート、マーケティングスイートを発表
- これらのスイートは、AIを活用してレストランが常に先を行くのに役立つ
- レストランのデータを活用し、ピアと比較したベンチマーキングデータなどの洞察を提供
質疑応答ハイライト
インターチェンジ手数料の引き下げと価格改定について
- Visa・Mastercardとの和解が最終的なものではないが、2025年後半に影響が出る可能性が高い
- 一部のGPV量にのみ影響し、2024年には大きな影響はない見込み
- フィンテックの価格改定は2024年下期から開始予定だが、大きな影響はない
- 市場から外れた価格設定の顧客から徐々に価格改定を進めていく方針
第2四半期の経常総利益成長率について
- 第2四半期の経常総利益成長率が通年ガイダンスよりも低い理由は、フォワードフロー導入の影響とSaaS収益の一時的な増加の反動
- 下期にかけてフィンテック価格改定の効果もあり、経常総利益成長率は加速する見込み
GPV(総取引高)の傾向について
- 1月は天候要因もあり軟調だったが、その後は季節性を考慮した通常の水準に回復
- 第2四半期に入り、ロケーション当たりGPVは前年同期比で一桁台前半のマイナス
- 下期は前年同期の伸び率が鈍化していたため、GPVの前年同期比は改善する見通し
新しいスイートの導入と競合について
- 新スイートは、販売プロセスをシンプルにし、顧客が段階的にプラットフォームを活用できるようにすることが狙い
- プラットフォームのデータを活用し、ピアベンチマークや、AIを活用したマーケティングキャンペーン作成などの機能を提供
- パートナーとの提携など、より柔軟にアップマーケットのニーズに対応できる体制を整備
- 競合については大きな変化はなく、自社の商品力と営業力の向上に注力
テイクレートと長期的な収益性について
- 長期的な収益性の目標については投資家向け説明会で詳細を説明予定
- 2024年のガイダンスは大幅な利益率の改善を示しており、規律あるコスト管理を継続
- 成長と効率性のバランスを取りながら、継続的な営業レバレッジの確保を目指す
- ストックベースの報酬管理にも注力しており、GAAPベースの収益性改善にも自信
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