ロク(ティッカー:$ROKU)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.35 | -$0.62 | 〇 |
売上高 | $882M (YoY +19%) | $846M | 〇 |
ガイダンス 2024Q2売上高 | $935M | $932M | 〇 |
業績ハイライト
主な業績
- ストリーミング世帯数は前年比14%増
- ストリーミング時間は23%増
- プラットフォーム収益は19%増
売上高
- 総売上高は前年比19%増の8億8,200万ドル
- プラットフォーム収益は7億5,500万ドル
- デバイス収益は19%増
利益
- Q1の調整後EBITDAは4,100万ドル
- フリーキャッシュフローは過去12ヶ月で4億2,700万ドル
世帯当たりARPU
- 過去12ヶ月ベースで40.65ドルと前年比で横ばい
Q2の見通し
- 総売上高9億3,500万ドル
- 売上総利益4億1,000万ドル(粗利率44%)
- 調整後EBITDA3,000万ドル
質疑応答ハイライト
プラットフォーム成長の見通し
- ホームスクリーン、プログラマティック広告、Rokuビルド型サブスクリプションの3つの領域に注力
- ホームスクリーンの革新(マーキープレミアム広告へのビデオ追加、NBA Zoneなどのスポーツ体験、パーソナライズされたコンテンツ行の追加など)
- プログラマティック広告でのサードパーティプラットフォームとの連携強化
- Roku Payによるサブスクリプション加入のシンプル化
デバイスの粗利率の見通し
- Q1は前年比で横ばいの-5%。Q2は自社ブランドTVの展開加速により-10%台前半を見込む
- 中長期的には規模拡大とコスト構造改善により利益率は改善の見込み
EBITDA・フリーキャッシュフロー
- 4四半期連続で調整後EBITDAが黒字化。今後も成長を見込む
- 調整後EBITDAはフリーキャッシュフローの良い指標。設備投資の少ない事業構造のため
- 自社株買いにより希薄化の3分の1を相殺。今後もこの方針を継続
コンテンツ行追加の戦略的意味
- アプリ中心からコンテンツ発見を支援する体験重視へとUI進化
- ビューアーの利便性向上と広告収益拡大の両立を目指す
- アイコニックなホームスクリーン体験は堅持
スポーツコンテンツ
- プラットフォーム上のスポーツコンテンツ発見を容易にすることが主眼
- スポーツゾーンでの direct-to-consumer ライセンスコンテンツの配信も選択肢
- The Rich Eisen Showなど自社制作コンテンツも組み合わせる
Roku チャンネルの成長
- AVODコンテンツ、ライブTV、プレミアムサブスクリプションが成長を牽引
- プラットフォーム上でリーチ・エンゲージメントともに3位のアプリに
- スポーツ、ショートフォームクリップなどのコンテンツ拡充
プログラマティック広告
- サードパーティDSPとの連携拡大はまだ序盤。大きな成長機会
- 2025年以降のプラットフォーム収益の再加速に貢献する見込み
- 中小規模の広告主の取り込みにも寄与
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