クォルボ(ティッカー:$QRVO)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.39 | $1.22 | 〇 |
売上高 | $941M (YoY +48.7%) | $926M | 〇 |
ガイダンス 2025Q1EPS | $0.70 ($0.60~$0.80) | $1.30 | × |
ガイダンス 2025Q1売上高 | $850M ($825M~$875M) | $924M | × |
業績ハイライト
会計年度第4四半期の業績
- 売上高は9億4,100万ドル(前年同期比49%増)
- 非GAAPベースの粗利率は42.5%
- 非GAAPベースの希薄化後EPSは1.39ドル
- HPA(高性能アナログ)事業の売上高は前年同期比24%増
- ACG(アドバンスト・セルラー・グループ)事業の売上高は前年同期比56%増
- CSG(コネクティビティ・センサー・グループ)事業の売上高は前年同期比50%増
会計年度通期の業績
- 売上高は38億ドル
- 非GAAPベースの粗利率は44.5%
- 非GAAPベースの希薄化後EPSは6.21ドル
- 第1位の顧客が売上高の46%を占める(前年度比9ポイント増)
- 第2位の顧客が売上高の12%を占める(前年度と同じ)
2025年度の見通し
- 売上高と粗利率は前年度比で緩やかな成長を見込む
- 9月期は売上高と粗利率が大幅に改善する見通し
- 12月期は9月期よりも売上高が大きくなると予想
- 通期の粗利率は40%台半ばになると予想
質疑応答ハイライト
2025年度の売上高と粗利率の見通し
- 2025年度は売上高と粗利率が前年度比で緩やかに成長すると予想している
- 主要顧客での季節性が強まり、6月期の業績に影響を与えているが、通期では成長する見込み
- 国防事業は国防予算の承認を受けて、会計年度後半に強い追い風が吹くと予想される
- 過去に製造した高コストの在庫は6月期でほぼ売り切る見込みで、9月期以降の粗利率改善につながる
2025年度の事業別見通し
- 全セグメントで前年度比の成長を見込んでいる
- Android市場では、中国市場の回復は慎重に見ているが、引き続き成長を見込む
- 国防事業は会計年度後半から成長が加速し、2025年度を超えて継続すると予想
- CSG事業の高成長分野は、外部シリコンパートナーで製造される製品
粗利率改善に向けた取り組み
- 工場の稼働率向上が重要。米国の工場稼働率は前年同期比20ポイント改善したが、まだ損益計算書には十分反映されていない
- 工場のロードバランシングを最適化することで、さらなる改善の余地がある
- ACG事業ではポートフォリオを管理し、製品の価格帯とコストを合わせる
- HPA事業では防衛などの高粗利率事業の成長を見込む
- CSG事業ではWi-Fiなど外部シリコンパートナーで製造する製品の成長を見込む
- ダイサイズの縮小やウェーハーサイズの拡大、工場の最適化・統合などの製造面での取り組みも継続
主要顧客の在庫状況と今後の見通し
- 主要顧客との間に在庫の積み上がりは見られない。主要顧客の製造業者に直接出荷しているため
- 主要顧客からのコンテンツ獲得は順調に進んでおり、今後の成長に自信を持っている
コメント