リビアン(ティッカー:$RIVN)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$1.24 | -$1.16 | × |
売上高 | $1.24B (YoY +81.5%) | $1.17B | 〇 |
業績ハイライト
第1四半期の業績は予想を上回り、今後の成長への強い基盤となった
- 第1四半期の生産台数は13,980台、納車台数は13,588台で、売上高は12億ドルとなった
- 第1四半期の調整後EBITDAはマイナス7億9,800万ドルで、期待通りの結果となった
- 第4四半期に黒字化を達成するという目標に自信を持っている
ノーマル工場の改修が完了し、R1の生産が再開された
- 4月にノーマル工場の改修を完了し、R1の生産ラインを再稼働した
- 改修により新技術とコスト重視の材料変更がR1プラットフォームに導入された
- 生産プロセスが改善され、R1ラインの生産能力が約30%向上した
需要創出とブランド認知度向上の取り組みが奏功している
- 第1四半期に28,000件以上の試乗を実施し、前四半期比90%増加した
- R1Sのリース提供を開始し、提供州を拡大した
- R1Tは米国で唯一「Top Safety Pick+」を獲得したピックアップトラックとなった
ミッドサイズ車両のR2、R3、R3Xを発表し、2026年前半の生産開始を目指す
- R2は多目的なミッドサイズSUVで、価格は45,000ドルから
- R3はミッドサイズクロスオーバーで、R2より低価格帯を想定
- R3Xは、オンロードとオフロードの両方でさらなる走行性能を発揮するR3のパフォーマンスバリアント
R2の生産をジョージア州からノーマル工場に変更し、コストを削減
- ノーマル工場でのR2生産により、2026年前半の量産開始までに22億5,000万ドル以上のコスト削減が見込まれる
- イリノイ州からは最大8億2,700万ドルのインセンティブパッケージを受けられる見通し
- R2の生産能力は最大年間155,000台となる予定
質疑応答ハイライト
R2の価格を45,000ドルに設定するために、コストをどのように削減するのか
- R1の製造において、部品の統合や eliminationなどを通じて大幅なコスト削減を実現している
- R2は、R1とは異なるアーキテクチャを採用し、要件を見直すことでコストを抑える
- R2では、サプライヤーとの関係を見直し、競争力のある調達を行う
- 高圧ダイカストの採用、バッテリーパックを車両の床として使用するなど、イノベーションを活用してコストを削減する
- 電気系統を簡素化し、ワイヤーハーネスを最適化することでコストを抑える
垂直統合戦略について、パートナーに頼ることを検討しているか
- 電気アーキテクチャ、ネットワークアーキテクチャ、ソフトウェアを社内で管理することが重要
- ECUを独自に開発することで、機能の統合が容易になり、大幅なコスト削減につながる
- 高電圧システム(バッテリー、パックモジュール、ドライブユニット、インバーターなど)の社内開発により、R2での構造的なコスト優位性が期待できる
R2の生産を前倒しする機会について
- R2の生産をノーマル工場で行うことで、既存のチームとオペレーションを活用でき、リスクを軽減できる
- サプライチェーンの強化に注力し、スムーズな立ち上げを目指す
- R2は、製造のしやすさを重視して設計されている
需要創出活動の有効性をどのように測定しているか
- 第1四半期の試乗件数は28,000件で、第4四半期比90%増加した
- R1Sのリースプログラムを拡大し、提供州を増やした
- R2とR3の発表は、ブランド認知度向上に大きく貢献した
- 今年の販売目標を達成するための受注状況の改善に満足している
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