オディティ・テック(ティッカー:$ODD)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.61 | $0.49 | 〇 |
売上高 | $212M (YoY +28%) | $205M | 〇 |
ガイダンス 2024Q2EPS | $0.625 ($0.61~$0.64) | $0.56 | 〇 |
ガイダンス 2024Q2売上高 | $190M ($185M~$195M) | $186M | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $1.595 ($1.57~$1.62) | $1.51 | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $630.5M ($626M~$635M) | $626M | 〇 |
業績ハイライト
Q1の業績
- 売上高は前年同期比28%増の2億1200万ドル
- 調整後EBITDAは4800万ドル、調整後EBITDAマージンは22.7%(前年同期比559ベーシスポイント拡大)
- 調整後の希薄化後EPS0.61ドル、希薄化後EPS0.53ドル
- 7900万ドルの強いフリーキャッシュフロー創出
通期の見通し
- 売上高6億2600万~6億3500万ドル(前年比23%~25%増)
- 売上総利益率71%
- 調整後EBITDA1億3900万~1億4300万ドル
- 調整後の希薄化後EPS1.57~1.62ドル
Q2の見通し
- 売上高は1億8500万~1億8900万ドル(前年同期比22%~25%増)
- 4月と5月も好調なスタートを切っている
ODDITY LABSの進捗
- 次の12カ月で75~100人規模のチーム(主にPHD)に拡大する計画
- 製品の有効性と安全性を確保するためのシステムを構築中
- 高い基準を維持しながらスケールアップするための方法論と仕組み作りを進めている
ブランド3とブランド4の状況
- ブランド3は医療グレードのスキン&ボディブランド、来年の発売を予定
- ニキビや湿疹など肌の悩みに対する総合的なソリューションを構築中
- 視覚技術を活用した診断とトラッキングの仕組みを開発中
- ブランド4は新カテゴリーへの展開を計画
質疑応答ハイライト
リピート率について
- Q1のリピート率は非常に高く、前年の50%超からさらに上昇する見込み
- 12カ月のネット売上高リピート率は約100%(2年前の30%未満から大幅に改善)
- リピート率を押し上げているのは、①同じ製品のリピート増加、②新製品による顧客単価の増加、③IL MAKIAGEとSpoiledChild間のクロスセル
リターン率と顧客層の変化について
- Q1のリターン率は前年より良好で、懸念されるような顧客行動の変化は見られない
- iOS14によるデジタル広告の変化の影響もなく、ユーザー獲得は順調
- 顧客層は幅広く、年齢層も所得層もバランスが取れている
- 顧客はラグジュアリーブランドからの乗り換えとドラッグストアブランドからの乗り換えの両方がある
ODDITY LABSの新製品リリース時期について
- 品質と安全性を確実なものにするため、性急な上市は避けている
- 市場にない画期的な製品を完成させるには時間が必要
- 差別化できる十分な性能が得られるまでは発売しない方針
売上総利益率の改善について
- 過去数四半期にわたるサプライチェーン最適化の取り組みが奏功し、期待以上の改善を達成
- ただし売上総利益率はKPIとして重視しておらず、投資対効果を重視
- 今後は改善の勢いが和らぐ見通しで、通期見通しには自信
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