決算:QCOM 2026Q1

決算

クアルコム(ティッカー:$QCOM)の2026年度第1四半期決算についてまとめます

finviz dynamic chart for QCOM

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

結果予想判定
EPS$3.50$3.40
売上高$12.3B
(YoY +5.4%)
$12.16B
ガイダンス
2026Q2EPS
$2.50
($2.45~$2.65)
$2.87
ガイダンス
2026Q2売上高
$10.6B
($10.2B~$11.0B)
$11.02B

業績ハイライト

全社業績概要

指標実績(FY26 Q1)コメント
売上高123億ドル(過去最高)全セグメントで堅調
Non-GAAP EPS3.50ドル(ガイダンス上限)収益性の高さを維持
株主還元36億ドル自社株買い26億ドル、配当9.49億ドル

🟢 ポジティブ:売上・EPSともに過去最高
🔴 ネガティブ:次四半期はメモリ制約の影響が顕在化


QCT(半導体事業)

内訳売上高YoY
QCT合計106億ドル(過去最高)
Handset78億ドル(過去最高)旗艦機好調
Automotive11億ドル(過去最高)+15%
IoT17億ドル+9%
  • QCT EBTマージン:31%(長期目標30%超)
  • 旗艦スマートフォン需要が想定以上に強く、プレミアム/ハイエンド比率が上昇

🟢 ポジティブ:Automotive・IoTが明確な成長ドライバー
🔴 ネガティブ:次四半期はHandsetがメモリ制約で減速


QTL(ライセンシング)

指標実績
売上高16億ドル
EBITDAマージン77%(ガイダンス上限)

🟢 ポジティブ:高マージンを維持
🔴 注意点:将来の端末出荷台数次第で変動リスク


ガイダンス(FY26 Q2)

指標ガイダンス
売上高102~110億ドル
Non-GAAP EPS2.45~2.65ドル
QCT売上88~94億ドル
 └ Handset約60億ドル
 └ Automotive前年比+35%以上
QTL売上12~14億ドル

🔴 ネガティブ:Handset売上が大幅減(メモリ供給制約)
🟢 ポジティブ:AutomotiveとIoTは加速継続


セグメント別戦略ハイライト

スマートフォン

  • Samsung次期プレミアム機で約75%シェア見込み
  • ByteDanceがSnapdragon 8 Elite搭載AIスマホを発表(AIネイティブ端末の象徴)

PC

  • Snapdragon X2 Plus / Elite Extreme投入
  • 150機種のSnapdragon PCを年内商用化予定

Automotive

  • Volkswagen Groupと長期供給契約のLOI締結
  • Toyota RAV4にSnapdragon Cockpit採用
  • Snapdragon Elite系デザインウィン:10プログラム

IoT / 産業・ロボティクス

  • Dragon Wingシリーズ拡充
  • ロボティクス(家庭用・産業用・ヒューマノイド)に本格参入

データセンター

  • AlphaWave SEMI、Ventana Micro Systemsを買収
  • 2027年から売上貢献開始見込み
  • 推論特化・省電力AIを中核に差別化

質疑応答ハイライト

Handset減速の要因

Q:メモリ以外の要因は?
A(Amon)100%メモリ要因。需要は強く、売り切れ(sell-through)も良好。DRAMがHBM(AIデータセンター向け)に優先配分され、供給不足と価格上昇が発生。


Handset TAMと在庫調整

Q:在庫調整は今回で終わりか?
A:市場規模は年度を通じてメモリ供給量次第。中国OEMが特に慎重。

🔴 ネガティブ:FY26通期の市場規模が不透明


Automotiveの急成長

Q:Q2での急加速の背景は?
A

  • 新車種の量産開始(SOP)
  • ADAS+Cockpit統合(Snapdragon Ride Flex)の採用拡大
  • VWなど大規模OEMとの提携進展

🟢 ポジティブ:成長はシェア拡大主導で持続性あり


データセンター進捗

Q:顧客進捗とメモリ影響は?
A

  • Humane向けは出荷開始
  • 複数のハイパースケーラーと協議中
  • 推論・デコード用途で電力効率とTCOが強み

🟢 ポジティブ:技術評価は非常に高い
🔴 リスク:実売上は2027年以降


QCTマージン低下

Q:売上減以上にマージンが下がる理由は?
A

  • Gross Profitはほぼ横ばい
  • 売上減+固定的OpExでレバレッジ悪化
  • 季節性も例年通り

Huaweiライセンス

Q:進捗は?
A:交渉継続中。アップデートなし

🔴 ネガティブ:不確実性が継続


総括

ポジティブ要因

  • Automotive・IoT・ロボティクスという非Handset分野が急速に拡大
  • プレミアムスマホ市場での圧倒的ポジション
  • データセンター向けAI推論という次の成長軸が明確

ネガティブ要因

  • Handset事業がメモリ供給に完全依存しており、経営側もコントロール不能
  • FY26通期のHandset TAMが読めず、業績変動性が高い
  • データセンターは評価段階で、収益貢献まで時間がかかる
  • Huaweiライセンス問題が未解決のまま

株価

  • 短期(数四半期):Handset減速・ガイダンス下方でネガティブ寄り
  • 中長期:Automotive・ロボティクス・データセンターが想定通り立ち上がれば評価余地は大きい

📉 短期は我慢、長期は成長ストーリーを信じられるかが分水嶺
Qualcommは「スマホ会社」からの脱皮に成功しつつあるが、その過程での業績ブレを許容できる投資家向けの局面である。

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