ジュミア(ティッカー:$JMIA)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
売上高 | $36.5M (YoY -17%) | $45.1M | × |
業績ハイライト
主要な財務指標
- GMVは現地通貨ベースで前年同期比35%増加、ドルベースでは5%減少
- 注文数は前年同期比6.9%増加、四半期比4.9%増加
- 売上高は前年同期比17.2%減少の3,650万ドル
- 調整後EBITDAの損失は1,630万ドル
- 税引前損失は2,250万ドル(前年同期は3,090万ドル)
事業の進捗
- アクティブな顧客数は前四半期比6%増加、前年同期比では横ばい
- 二次都市での注文の割合が53%に増加(前年同期は48%)
- フルフィルメント費用のGMV比率は5.5%に改善(前年同期は5.9%)
- マーケティング費用は前年同期比19%減少
- 中国でのソーシング拡大に向け、深センのオフィス人員を21%増加
戦略的取り組み
- 物流ネットワークの拡大:ナイジェリアとモロッコで新倉庫を開設
- JumiaPayプラットフォームの強化:ナイジェリアで2つの新しいBNPLパートナーシップを発表
- 二次都市での展開加速:コートジボワールでは注文の65%が首都以外から
- 効率的なマーケティング支出に注力:SEO、CRM、ローカライズされたオフラインマーケティングチャネルを重視
質疑応答ハイライト
GMV成長の持続可能性について
- 全ての主要な使用KPIで加速が継続
- アクティブな消費者基盤の安定化、注文数の7%成長、現地通貨ベースのGMV35%成長を達成
- 同様の施策を全市場で展開し、類似の影響を観察
- 二次都市での展開など、成功事例を他の国々にも展開中
- マクロ環境の課題に対応する10年以上の経験を活かし、現在の戦略が複数の国で効果を発揮していると確信
モネタイゼーションと手数料率について
- マーケットプレイスの手数料率は過去1年半ほど安定的に維持
- ベンダーに安定性を提供し、より多くの商品をプラットフォームに提供するよう奨励
- 前年同期比では安定的、第1四半期比での減少は主にエジプトなどでの法人向け販売が要因
- 今後もGP1(粗利益1)を現在の水準で安定させる意向
- 法人向け販売の機会は引き続き追求するが、ベンダーのエコシステム参加を阻害しないよう、過度なモネタイゼーションは避ける方針
販売・マーケティング費用の今後の見通しについて
- マーケティング予算を活用し、顧客価値提案の強化を目指す
- 第2四半期は年間2番目に大きな商業イベント「Jumiaアニバーサリーセール」をサポートするため、やや支出を増加
- 新株発行を踏まえ、顧客獲得の加速に向けてマーケティング支出を増加させる可能性
- 顧客基盤の拡大が今後の重要なテーマ
- サービス品質、サプライチェーン、品揃え、価値提案の大幅な改善を踏まえ、顧客獲得の加速が適切なタイミングと判断
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