シェブロン(ティッカー：$CVX)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $2.06 | $2.11 | × |
| 売上高 | $52.23B (YoY -6.3%) | $48.03B | 〇 |
業績ハイライト
2024年の主要な業績
- 世界全体および米国での記録的な生産量を達成
- Permian盆地での生産が前年比18%増加し、期待を上回る実績
- PDC Energyの完全統合を実現
- DJ Basinでのポジション拡大
- TCOでのWPMP完了とFGPでの初期生産開始
株主還元
- 配当と自社株買いを通じて270億ドルを株主に還元
- 過去2年間で300億ドルの自社株買いを実施し、発行済株式数を10%削減
- 30年連続の配当増額を達成（5%増配を発表）
財務実績
- 第4四半期の純利益は32億ドル（1株当たり1.84ドル）
- 調整後利益は36億ドル（1株当たり2.06ドル）
- 通年の有機的資本支出は160億ドル
- 調整後ROCEは10.5%を維持
新エネルギー事業の進展
- 20億バレル以上のバイオディーゼルを販売
- CCUSと水素の基盤プロジェクトを推進
- 年間70万トンのCO2排出削減プロジェクトを完了
質疑応答ハイライト
TCOプロジェクトの進捗
- FGPで初期生産を開始し、操業は安定的
- 26万バレルの原油生産能力を追加
- 3ヶ月以内に100万バレル/日の生産量達成を見込む
- 2025年に50億ドル、2026年に60億ドルのフリーキャッシュフローを期待
Permian事業の展望
- 2024年第4四半期の生産量は992,000バレル/日
- 2024年12月には100万バレル/日を超過
- 2025年は9-10%の生産成長を予想
- 資本効率の改善により、計画より40%少ないリグ数で目標を達成
電力事業への参入
- データセンター向けの電力ソリューション開発を発表
- GE Venovaから7基のガスタービンを確保（2026年後半から納入開始）
- 既存の天然ガス事業との統合によるシナジーを期待
- 資本支出ガイダンス内で実施予定
コスト削減計画
- 2026年末までに20-30億ドルの構造的コスト削減を目標
- 資産売却、技術ソリューションの拡大、業務効率化を通じて実現
- 2025年に15-20億ドル、2026年に20-30億ドルの削減を見込む
- すべてのセグメントで削減を実施予定
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