クアルコム(ティッカー:$QCOM)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $3.41 | $2.97 | 〇 |
売上高 | $11.67B (YoY +17%) | $10.9B | 〇 |
ガイダンス 2025Q2EPS | $2.8 ($2.7~$2.9) | $2.71 | 〇 |
ガイダンス 2025Q2売上高 | $10.75B ($10.3B~$11.2B) | $10.36B | 〇 |
業績ハイライト
全社業績
- 記録的な売上高117億ドルを達成
- 非GAAPベースの1株当たり利益は3.41ドル
- 株主への還元として27億ドル(自社株買い18億ドル、配当9.42億ドル)を実施
QCTセグメント業績
- 初めての四半期売上高100億ドルを達成(101億ドル)
- ハンドセット売上高は76億ドル(前年同期比13%増)
- IoT売上高は15億ドル(前年同期比36%増)
- 自動車向け売上高は9.61億ドル(前年同期比61%増、6四半期連続の記録更新)
- EBTマージンは32%
QTLセグメント業績
- 売上高は15億ドル
- EBTマージンは75%
主要な事業進展
- Samsung Galaxy S25シリーズが全世界でSnapdragon 8 Eliteを採用
- PCプラットフォームで80以上の設計採用を獲得、2026年までに100以上の商品化を目標
- 600ドル価格帯向けの新プラットフォーム「Snapdragon X」を発表
- Windows 11向けに50以上のAIアプリケーションを最適化
- 米国小売市場において800ドル以上のWindows PCで10%以上のシェアを獲得
- 主要な中国OEM2社との長期ライセンス契約締結が間近
- Transsionと4G向け長期ライセンス契約を締結
質疑応答ハイライト
QTLの見通しについて
- 2025年度の売上高は2024年度と同水準を見込む
- 市場全体は横ばいから低単位の成長を想定
- 中国の補助金やAI関連の買い替え需要は見込んでいない
- Huaweiとの交渉は継続中で、業績予想には含まれていない
PCプラットフォームの展開について
- 2029年までに40億ドルの売上高を目標
- 現在80以上の設計採用、2026年までに100以上の商品化を目指す
- 米国小売市場で800ドル以上のセグメントで10%以上のシェアを獲得
- 消費者向けから法人向けへと展開を拡大中
スマートフォン市場の動向について
- 中国市場でのプレミアム層需要が好調
- Snapdragon 8 Eliteの需要が期待を上回る
- 中国OEMのシェア拡大が継続
- 在庫積み増しや関税前の駆け込み需要は見られない
IoT事業の動向について
- コンシューマIoTは季節性の影響を受ける
- 産業用IoTとエッジネットワークは四半期を通じて堅調
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