ダラージェネラル(ティッカー:$DG)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.65 | $1.58 | 〇 |
売上高 | $9.91B (YoY +6.1%) | $9.90B | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $7.175 ($6.80~$7.55) | $7.25 | × |
業績ハイライト
業績ハイライト
- 第1四半期の売上高は前年同期比6.1%増の99億ドル
- 既存店売上高は前年同期比2.4%増加し、第1四半期のガイダンスを上回った
- 既存店売上高の増加は、4%以上の顧客トラフィックの伸びによるもので、1バスケットあたりの商品数の減少により平均取引額の減少を一部相殺
- 第1四半期中に197の新規店舗をオープン
今後の見通し
- 2024年通期の売上高は6%から6.7%の伸びを予想
- 2024年通期の既存店売上高は2%から2.7%の伸びを予想
- 2024年通期のEPSは6.80ドルから7.55ドルの範囲を予想
- 第2四半期の既存店売上高は2%台前半の伸びを予想し、EPSは1.70ドルから1.85ドルの範囲を予想
その他のハイライト
- 在庫削減に大きな進展があり、店舗あたりの在庫が9.5%減少
- 営業活動によるキャッシュフローが前年同期比247%増の6億6,400万ドル
- 1,620店舗の改装を予定しており、前回予想の1,500店舗から上方修正
- 730の新規出店を計画しており、前回予想の800店舗から下方修正
質疑応答ハイライト
ターゲット顧客の消費行動について
- 低所得層の顧客は引き続き価格に敏感だが、中間層から高所得層の顧客もトレードダウンしてきている
- 消費者は店舗内や棚で慎重に選択しており、家族のために最も必要なものに支出することを最優先している
- イースターなどの特別な時期には、消費者は消耗品と非消耗品の両方に支出する余裕がある
- 消費者は支出について慎重だが、状況に応じて節度を持って支出することができる
Back to Basicsの取り組みについて
- サプライチェーンの改善は順調に進んでおり、オンタイムかつ十分な量の配送が安定して行われている
- マーチャンダイジングの面でも、第2四半期から第3四半期にかけて大きな取り組みが予定されている
- 店舗運営においては、バックヤードでの取り組みが店頭に反映され始めている
- 在庫の大幅な削減など、すべての施策が消費者に好影響を与えている
長期的な利益率の見通しについて
- Back to Basicsの取り組みにより、長期的な成長のための基盤を強化している
- 同社のビジネスモデルは引き続き堅調であり、シェア拡大、顧客トラフィックの増加、健全な既存店売上高の伸び、多額のキャッシュ創出が実現している
- 新規出店とリモデルプログラムには長期的な成長の余地がある
- 多額のキャッシュフローを生み出し、事業への投資を通じて将来のリターンを生み出すことができると考えている
在庫削減と欠品の改善について
- 在庫削減は引き続き最優先事項であり、店舗当たりの在庫を減らすことに注力している
- 在庫最適化に注力しており、今後12~18カ月で、店舗に置く在庫を適正化していく
- 欠品率は改善しており、在庫削減と欠品率改善の両立に成功している
- 在庫削減は、店舗とディストリビューションセンターでの在庫管理の改善だけでなく、キャッシュフローの改善にも大きく貢献している
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