シスコシステムズ(ティッカー:$CSCO)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.91 | $0.87 | 〇 |
売上高 | $13.80B (YoY -6%) | $13.77B | 〇 |
ガイダンス 2025Q2EPS | $0.90 ($0.89~$0.91) | $0.87 | 〇 |
ガイダンス 2025Q2売上高 | $13.85B (13.75B~$13.95B) | $13.76B | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $3.63 ($3.60~$3.66) | $3.57 | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $55.8B ($55.3B~$56.3B) | $55.95B | × |
業績ハイライト
売上高
- 第1四半期の売上高は138億ドルで、ガイダンスレンジの上限を達成
- サブスクリプション収入は全体の57%を占める
利益率
- 非GAAPグロスマージンは69.3%で、過去20年で最高水準を記録
- 非GAAP EPSは0.91ドルでガイダンスレンジを上回る
受注状況
- プロダクト受注は前年同期比20%増(Splunk除く9%増)
- エンタープライズ向け受注は33%増
- サービスプロバイダー/クラウド向け受注は28%増
- パブリックセクター向け受注は2%増
AI関連
- ウェブスケール顧客からのAIインフラ受注は3億ドル超
- 年間10億ドルの受注目標を上回る見込み
- データセンタースイッチングは3四半期連続で2桁成長
質疑応答ハイライト
クラウド事業の成長要因
- 大手6社のうち4社で100%超の成長を達成
- AIインフラは全体の半分未満、従来のクラウドビジネスも堅調
- スイッチング、ルーティング、光通信など幅広い製品で採用
マージン改善の要因
- Splunkの統合による効果
- 製品ミックスの改善
- 生産性向上施策の実施
- 関税還付による一時的な効果(0.5-1.0ポイント)
エンタープライズAI展開の状況
- カスタマーエクスペリエンス向上が主要な適用領域
- 自動化・効率化、顧客エンゲージメント強化にも注力
- インフラ近代化の需要は継続的に発生
米連邦政府向けビジネスの影響
- 暫定予算措置と財政責任法の影響で支出が抑制
- 案件の多くは延期されているが失注ではない
- 米連邦政府を除くと、受注は中〜高10%台の成長
Splunk統合の進捗
- 収益面は想定通り、収益性は想定以上
- 12の新データ統合を実現
- パートナー数百社がSplunkの実践を開始
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