パウエルインダストリーズ(ティッカー:$POWL)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.86 | $2.61 | 〇 |
売上高 | $241.4M (YoY +24.4%) | $232.6M | 〇 |
業績ハイライト
売上・受注実績
- 売上高は前年同期比24%増の2億4,100万ドル
- 受注高は前年同期比36%増の2億6,900万ドルを達成し、大型LNGプロジェクトの受注を含む
- ブック・トゥ・ビル比は1.1倍、受注残高は13億ドルで前年比4,800万ドル増、前四半期比1,400万ドル増
セクター別売上実績
- 国内売上は24%増の1億9,800万ドル
- 海外売上は28%増の4,400万ドル(主にカナダ事業の伸長による)
- 石油・ガス部門は14%増
- 電力部門は26%増
- 商業・その他産業部門は80%増
- 軽量鉄道向けは89%増(ただし売上規模は小さい)
利益実績
- 売上総利益は前年同期比1,100万ドル増の6,000万ドル
- 売上総利益率は24.7%で前年同期比横ばい、前四半期比460ベーシスポイント減
- 販管費は2,150万ドルで前年同期比110万ドル増加(人件費増による)
- 純利益は3,480万ドル(前年同期比44%増)、希薄化後EPSは2.86ドル
財務状況
- 営業キャッシュフローは3,700万ドル
- 設備投資額は220万ドル
- 現金・短期投資残高は3億7,300万ドル(前期末比1,500万ドル増)
- 負債なし
- 配当を年換算で1株当たり0.01ドル増配(3年連続の増配)
設備投資・研究開発
- 昨年7月に取得した9エーカーの用地での改修工事は計画通り進捗
- ヒューストンの電気製品工場の拡張・改善も2025年度半ばまでに完了予定
- R&D支出は前年同期比26%増の250万ドル
質疑応答ハイライト
LNGプロジェクトと市場動向について
- 第1四半期の受注にはLNGプロジェクト(約7,500万ドル規模)が含まれる
- 新政権下でのLNG許認可プロセス再開を受け、活動が活発化
- 過去2ヶ月で業界の楽観度が高まっている
- 2022-23年の大型受注時期と比べ、タイミングは不確実だが、全体の機会規模は拡大
生産能力拡張について
- 製品工場は2025年度半ばまでに完成予定
- 9エーカーの用地の約半分で追加的な生産能力拡張の可能性を検討中
- 合計約30エーカーの土地があり、変電所関連などの生産能力拡張に活用可能
価格設定環境について
- 大型資本設備関連の価格は1年以上安定的に推移
- 付加価値サービスやオートメーション分野での機会を模索
- 大型資本プロジェクトでの更なる価格上昇は難しい見通し
M&A戦略について
- 5,000万~7,500万ドル規模の案件を検討
- 製品開発、オートメーション分野での機会に注目
- より大型の案件も、魅力的な機会があれば検討可能
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