マクドナルド(ティッカー:$MCD)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.83 | $2.86 | × |
売上高 | $6.39B (YoY -0.3%) | $6.48B | × |
業績ハイライト
2024年度業績概要
- 2024年通期のグローバルコンプ売上は0.1%減
- 第4四半期のグローバルコンプ売上は0.4%増、IDLとIOMセグメントでプラス成長
- 米国の第4四半期コンプ売上は1.4%減、Quarter Pounderに使用されたスライス玉ねぎに関連するE.coli問題の影響
- 通期の調整後営業利益率は46%超
- システムワイド売上からのレストラン利益は145億ドル超
- 株主還元は77億ドル(配当と自社株買いの組み合わせ)
2024年度設備投資・開発状況
- 設備投資は28億ドル弱
- 半分以上を米国とIOMセグメントの新規出店に投資
- 年間開店目標を達成
- 2027年末までの50,000店舗達成に向けて順調
デジタル・ロイヤルティの進捗
- 90日間アクティブユーザー数は1億7,000万人超(60市場)
- ロイヤルティメンバーのシステムワイド売上は約300億ドル(2024年)
- 2027年末までに90日間アクティブユーザー2億5,000万人、年間システムワイド売上450億ドルを目標
質疑応答ハイライト
米国のMcValue施策について
- $5ミールディールとBuy 1 Add 1 for $1の利用率は期待通り
- $5ミールディールの平均チケットは10ドル超
- 朝食時間帯でBuy 1 Add 1 for $1の利用が特に好調
- 2024年は朝食部門でシェア獲得
E.coli問題からの回復状況
- 影響は現在ロッキー山脈地域に限定
- 第2四半期初めまでに完全回復を見込む
- 12月には若干のプラスのコンプゲストカウント成長を達成
- 第4四半期は主要競合と比較してプラスのコンプゲストカウントギャップを維持
国際市場の状況
- フランス:業績改善の兆し、第4四半期は主要競合対比でプラスの売上とゲストカウント
- カナダ:McValueメニューと$5.79のミールバンドル、$1コーヒーが好調
- ドイツ:McSmartメニューの拡充により市場シェア獲得
- イギリス:低所得者層と家族層の消費低迷により課題あり
2025年の見通し
- 第1四半期を年間の底として想定
- 調整後営業利益率は2024年の46.3%を上回る見込み
- 約2,200店舗の新規出店を計画(うち約1/4が米国とIOM市場)
- 中国では約1,000店舗の出店を予定
- システムワイド売上に対するG&A比率は約2.2%を見込む
コメント