オン(ティッカー:$ON)の2025年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $0.53 | $0.53 | 〇 |
| 売上高 | $1.47B (YoY -15.5%) | $1.45B | 〇 |
| ガイダンス 2025Q3EPS | $0.56 ($0.51~$0.61) | $0.58 | × |
| ガイダンス 2025Q3売上高 | $1.515B ($1.465B~$1.565B) | $1.50B | 〇 |
📊 業績ハイライト
🔹 連結業績(2025年第2四半期)
| 項目 | 数値 | 前四半期比 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | $1.47B | +1.6% | – |
| 非GAAP粗利益率 | 37.6% | – | – |
| 非GAAP営業利益率 | 17.3% | – | – |
| 非GAAP EPS | $0.53 | – | $0.96 → ▼45% |
| GAAP EPS | $0.41 | – | $0.78 → ▼47% |
| フリーキャッシュフロー | $106M | 減少 | – |
| 営業キャッシュフロー | $184M | – | – |
| 設備投資 | $78M(売上の5%) | – | – |
✅ ポジティブ:売上はガイダンス中央値を上回り、AI・データセンターの売上は前年比で2倍に成長。<br>
⚠️ ネガティブ:粗利益率の改善は限定的で、EPSは前年同期比で大幅減少。
🔹 セグメント別業績
| セグメント | 売上高 | 前四半期比 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 自動車(Automotive) | $733M | ▼4% | – |
| 産業機器(Industrial) | $406M | +2% | – |
| Power Solutions Group (PSG) | $698M | +8% | ▼16% |
| Analog & Mixed-Signal Group (AMG) | $556M | ▼2% | ▼14% |
| Intelligent Sensing Group (ISG) | $215M | ▼8% | ▼15% |
| その他(Other:主にAI/DC) | 非開示 | +16% | +100%(前年比) |
✅ AIデータセンター分野が急成長。NVIDIAとの800V DC電源アーキテクチャ連携が牽引。<br>
⚠️ ISGとAMGが前年同期比で2桁減収。イメージセンシング事業は再編中。
🔹 地域別動向と特記事項
- 中国市場:
- Q2売上は前四半期比+23%
- XiaomiのYU7 EVにEliteSiC M3e搭載 → クラス最長の航続距離実現
- SchaefflerとのPHEV向け次世代トラクションインバータ開発により、EliteSiC M4T技術が採用
- 米国・欧州:
- 自動車分野が軟調、主にEVの販売停滞とサプライチェーンの不透明感
🔹 経営コメント・戦略的ハイライト
- 構造改革:
- 非中核ビジネスからの撤退、レガシー製品のEOL(End-of-Life)による売上減見込み
- 2025年:$200M(通年)減
- 2026年:さらに$50M〜$100M追加で減収見込み(合計5%の影響)
- 非中核ビジネスからの撤退、レガシー製品のEOL(End-of-Life)による売上減見込み
- Treoプラットフォーム:
- Q1に初の売上を計上、設計ファネルは前四半期比で2倍に拡大
- 今年既に5百万ユニット出荷達成
- AIインフラ戦略:
- シングルおよびデュアルSmart Power Stage(SPS)製品を投入中(業界標準5×5パッケージ)
- NVIDIAとの協業で800Vラックへの移行を加速
- トレンド:電力供給がAI成長のボトルネック、ここに差別化の機会
🔹 ガイダンス(2025年第3四半期)
| 項目 | ガイダンス範囲 |
|---|---|
| 売上高 | $1.465B ~ $1.565B |
| 非GAAP粗利益率 | 36.5% ~ 38.5% |
| 非GAAP営業費用 | $280M ~ $295M |
| 非GAAP EPS | $0.54 ~ $0.64 |
| 設備投資 | $35M ~ $50M |
| 税率 | 約16%(2026年以降は15%見込み) |
| 利用率(製造設備) | 約68%、やや上昇見通し |
⚠️ 粗利益率の伸びは限定的:約900bpsの非現金アンダーアブソープション(低利用率)コストが引き続き影響
🗣️ 質疑応答ハイライト
🔹 景気動向と成長ドライバー(Deutsche Bank)
Q: 市場環境の回復兆候と、成長事業 vs 非中核事業の収支見通しは?
A(CEO):
- 市場は「安定化の兆し」あり(特に自動車はQ2がボトム)
- Treo、AIデータセンターの伸びが好調
- ただし、確実な回復とまでは言えず、引き続き慎重な運営を継続
🔹 粗利益率と長期目標(Deutsche Bank)
Q: 利益率がQ3にフラット予想の理由と、53%の長期目標への道筋は?
A(CFO):
- 短期: 利用率次第(現在68%、アンダーアブソープションで900bpsの粗利押下)
- 中長期:
- 利用率1%上昇で粗利+25〜30bps
- ファブ売却による生産の内製化 → +200bps
- 新製品(Treoなど)によるミックス改善 → 粗利向上
🔹 自動車事業の回復遅れ(BofA)
Q: 他社に比べて自動車売上の回復が遅い理由は?
A(CEO):
- **中国以外(米・欧)**が弱く、慎重な発注が続く
- EVのユニット販売台数が予想に届かず、地政学リスクやインフレも影響
- Q2で底打ち、Q3は成長見込み
🔹 ISG再編と影響(Jefferies)
Q: ISGの再編詳細と、収益インパクトは?
A(CEO):
- 人間向け視覚(例:バックカメラ)から、機械視覚(ADAS、機械ビジョン)にシフト
- 高付加価値領域へ集中し、差別化維持
A(CFO): - 2026年の売上影響は$50M~$100M(全体売上の約5%)
🔹 AIデータセンター事業の成長(Needham)
Q: Smart Power Stage(SPS)の市場投入タイミングと、800Vラックの量産時期は?
A(CEO):
- SPSは標準12〜18か月の設計・量産サイクル
- 顧客ロードマップと連動し、XPUプラットフォームで展開
- 800Vラックの具体的なタイムライン(例:NVIDIA)には言及せず


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