ニューホールディングス(ティッカー:$NU)の2025年第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $0.159 | $0.15 | 〇 |
| 売上高 | $4.173B (YoY +41.7%) | $4.04B | 〇 |
業績ハイライト
顧客数とARPUの成長
| 指標 | 数値 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 総顧客数 | 1億2700万人 | +400万人の純増 |
| メキシコ顧客数 | 1300万人超 | 成人人口の約14% |
| コロンビア顧客数 | 約400万人 | |
| 活動率 | 82%以上 | 高水準を維持 |
| ARPU (全体) | $13超 | 着実に拡大 |
| メキシコ ARPAC | $12.5 | 高いエンゲージメントの証拠 |
収益と利益
| 指標 | Q3 2025 | 前年同期比 (FX中立ベース) |
|---|---|---|
| 売上高 | $40億超 | 非常に強い成長 |
| 純利益 | $7.83億 | +39% |
| ROE | 31% | 記録的水準 |
| 営業利益率(グロスマージン) | 43.5% | +32% |
| 効率性指標(コスト/収益比) | 27.7% | 高い効率性を維持 |
クレジットポートフォリオ
| 種別 | バランス | 前年同期比 (FX中立ベース) |
|---|---|---|
| 総貸付残高 | $34億 | +42% |
| 担保付き貸付 | 35%比率に上昇 | +133% |
| 無担保貸付 | +63% | |
| 新規貸出額 | $42億 | +40%(過去最高) |
預金と調達コスト
| 指標 | Q3 2025 | 前年同期比 (FX中立ベース) |
|---|---|---|
| 預金残高 | $388億 | +34% |
| 調達コスト(対インターバンク比) | 89% | 改善傾向(前年:91%) |
与信関連
| 指標 | 数値 | コメント |
|---|---|---|
| クレジットカードと無担保貸付の信用損失引当金費用 | 前四半期比 -7% | 回収率改善・機械学習精度向上が影響 |
| ブラジル15-90日延滞率 | 4.2% | 季節性を下回る水準 |
| ブラジル90日超延滞率 | 6.8% | 安定的な推移 |
| リスク調整後NIM | 9.9% | 前四半期比 +0.7pt |
ガイダンスおよび経営陣コメント
- ブラジルでは既に成人人口の60%以上をカバーし、SMEセグメントでも最大規模。
- 今後の成長は、プロダクトの幅拡大、エンゲージメント深化、与信戦略の高度化に注力。
- メキシコでは引き続き顧客拡大と金融包摂に注力。
- 米国では国家銀行ライセンス取得に向けた申請を実施し、中長期的なオプションとして検討。
- AI活用による差別化戦略を強調:
- 第1世代モデル:3.3億パラメータ、6000億トークンで学習。
- クレジットカードの限度額政策に適用し、従来の3倍の性能改善を達成。
質疑応答ハイライト
与信コストの低下の背景
Q(JPモルガン・Yuri): 今四半期の与信コスト低下の要因は?
A(CFO Lago):
- 与信パフォーマンスは予想通り、または若干上回る水準で推移。
- 過去に債務不履行となった顧客の再与信政策が回収率改善に寄与。
- AIを活用したクレジットモデルの精度向上により、引当金の最適化が進む。
NIM低下と金利収支構造
Q(モルガン・スタンレー・Jorge): NIM(純金利マージン)低下の要因は?
A(CFO Lago):
- 資産構成の変化:より低リスクな顧客への貸出比率上昇により平均利回り低下。
- ブラジルの調達コストが上昇。
- リスク調整後NIMは9.9%に改善しており、健全性は維持。
メキシコ事業の収益性
Q(BofA・Mario): メキシコでのARPAC $12.5は高水準。内訳や規制リスクは?
A(CFO Lago):
- メキシコでは主に金利収入がARPACの中心。
- 規制によるインターチェンジフィーの上限導入提案には業界として対話中。
- NPL(延滞債権)や資産の健全性は良好。
- 融資の比率はまだ小さいが成長著しく、今後より詳細な開示を検討。
クレジットカード限度額政策の進捗
Q(Itau・Pedro): クレジットカードの新たな限度額引き上げの影響は?
A(CFO Lago):
- Q2に発表したクレジットリミット増加プログラムはQ3に1/3を実施。
- 残りはQ4に適用予定で、フル効果は2026年中盤に反映見込み。
- 増加分の多くは低リスク顧客対象であり、利用率の上昇ペースは緩やかだが、健全に推移中。
- 現在は増枠へのAI導入のみで、新規顧客与信やメキシコには未適用。今後の余地は大きい。
ブラジルにおける担保貸付の構成変化
Q(GS・Tito): FGTSローン減少をどう補うか?
A(CFO Lago):
- FGTSローンの規制変更により減少は不可避。
- ただし、公務員向け給与担保貸付(public payroll loan)の拡大で十分補える見込み。
- 民間給与担保貸付(private payroll loan)も中長期的に注力予定。

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