Doximity(ティッカー:$DOCS)の2023年第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.29 | $0.24 | 〇 |
売上高 | $135.9M (YoY +17.3%) | $127.5M | 〇 |
ガイダンス 2024Q1売上高 | $116.4M ($115.9~$116.9M) | $117.84M | × |
ガイダンス 2024通年売上高 | $473.8M ($473.3M~$474.3M) | $467.4M | 〇 |
業績ハイライト
業績ハイライト
- 第3四半期の収益は1.353億ドルで、前年同期比17%増加し、ガイダンスレンジの上限を上回った
- トップ20顧客の純収益維持率は122%と高く、最も洗練された大口顧客の成長率が最も高い
- 過去12ヶ月間に10万ドル以上の定期収入を生み出した顧客数は289社で、前年同期比2%増加
収益性の向上
- 非GAAPベースの売上総利益率は93%で、前年同期の91%から上昇
- 調整後EBITDAは7,330万ドルで、調整後EBITDAマージンは54%(前年同期は5,550万ドル、48%)
- インフラコストと顧客サポートの最適化、R&DとG&AチームへのAIの戦略的適用により、売上総利益率と調整後EBITDAマージンが過去最高を記録
2024年度通期の見通し
- 通期の売上高ガイダンスを4.733億ドル〜4.743億ドル(中間値で13%増)に上方修正
- 通期の調整後EBITDAガイダンスを2.245億ドル〜2.255億ドル(調整後EBITDAマージン47%)に上方修正
- 年末のアップセル(追加販売)が予想を上回ったことを反映して、通期見通しを引き上げ
質疑応答ハイライト
新しいモジュール製品の顧客からの評価と予算への影響
- 新しいモジュール製品(ピアツーピア、ポイントオブケア、フォーミュラリー)の売上高は前年同期比100%以上増加
- 新モジュールを組み合わせてパッケージ販売することで、プログラムの規模を拡大し、予算枠を超えてリーチできるようになった
- パッケージ製品のアプローチにより、プラットフォーム全体でリーチを最大化でき、顧客により良い結果をもたらす可能性がある
- 新モジュールは新しい予算の獲得につながるが、従来のマーケティング予算からの関心も高い
- 顧客はモジュールではなくDoximity全体の購入に興味を示しており、信頼できるパートナーとしての役割を高める機会となっている
顧客ポータルの進捗と導入計画
- 顧客ポータルは現在10%の顧客に提供されており、好意的な反応を得ている
- 最初はレポート機能に注力し、価格設定やアップセルには焦点を当てていない
- ポータルを通じて、医師向けコンテンツのパーソナライズやAIを活用したコンテンツ作成支援などを行っている
- ポータルへの移行は複数の四半期または数年かけて段階的に進める予定
- 夏までに購買機能を追加し、再開始やターゲット追加、既存プログラムの拡張などを容易にする計画
2024会計年度の売上高見通しと第4四半期のガイダンス要因
- 2024暦年の製薬会社のHCP(医療従事者)向けデジタル市場は5〜7%の成長を見込んでいる
- 年末商戦シーズンの状況から、製薬事業は再び市場を上回る成長を遂げる自信がある
- 第4四半期の売上高見通しが控えめなのは、プログラムの立ち上げ時期を反映したものであり、根本的な売上成長を示すものではない
- 新製品や新ブランドの比率が高いため、プログラムの立ち上げに十分な時間を確保している
- 過去数年間で、契約済みの売上高比率が高い状態で会計年度を開始する傾向にあり、2025会計年度もこの傾向が続くと考えている
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