ニューホールディングス(ティッカー:$NU)の2024年第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.12 | $0.10 | 〇 |
売上高 | $2.94B (YoY +38%) | $2.95B | × |
業績ハイライト
顧客基盤の拡大
- 総顧客数が1億1,000万人に到達(前年比56%増)
- ブラジルで毎月平均110万人の新規顧客を獲得、総顧客数9,880万人
- メキシコで120万人の純増、総顧客数890万人
- コロンビアで200万人の顧客数を達成
財務実績
- 売上高29億ドル(前年比56%増)
- 粗利益13億ドル(前年比67%増)、粗利益率45.8%
- 純利益5億5,300万円、ROE 30%
- 調整後純利益5億9,200万ドル(前年同期比89%増)
クレジットポートフォリオの拡大
- 消費者金融ポートフォリオが209億ドルに成長(前年比47%増)
- クレジットカードポートフォリオ152億ドル(前年比33%増)
- 貸付ポートフォリオ57億ドル(前年比97%増)
預金の伸び
- 総預金残高283億ドル(前年比60%増)
- ブラジルの預金235億ドル(前四半期比6%増)
- メキシコの預金39億ドル(3四半期前の4倍)
- コロンビアの預金9億ドル
質疑応答ハイライト
NuCelについて
- テレコム業界の低いNPSと複雑な商品性に着目して参入
- Claroとの収益シェア型の提携モデルを構築
- 1億人超の顧客基盤を活かした効率的な顧客獲得が可能
- 金融サービス以外の収益源の多様化を目指す
メキシコ市場の展望
- ブラジルと同規模の機会がある一方、特徴も異なる
- 所得水準は高いが銀行・クレジットカード普及率は低い(12%)
- 5年で預金・クレジットカード共にトップ10に入る
- 決済インフラの整備次第でブラジル並みの規模になる可能性
リスク調整後NIMの低下について
- 担保付き融資の増加による利回り低下
- メキシコ・コロンビアでの高金利預金戦略の影響
- 預貸率向上により今後は改善見込み
- ローン残高の伸びに応じてNIMは拡大する見通し
与信管理について
- 15-90日延滞率は4.4%に改善(前期比-0.1pt)
- 90日以上延滞率は7.2%に上昇(前期比+0.2pt)
- PIXファイナンスは好調だが、慎重に審査基準を調整
- 担保付き融資の増加により全体の信用コストは低下傾向
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