センチネルワン(ティッカー:$S)の2025年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.01 | $0.00 | 〇 |
売上高 | $198.9M (YoY +33.1%) | $197.4M | 〇 |
ガイダンス 2025Q3売上高 | $209.5M | $209.7M | × |
ガイダンス 通年売上高 | $815M | $813.7M | 〇 |
業績ハイライト
売上高と年間経常収益(ARR)
- 第2四半期の売上高は前年同期比33%増の1億9900万ドル
- 総ARRは前年同期比32%増の8億600万ドル
- 純新規ARRは4400万ドル、予想を2桁上回る
収益性
- 過去最高の粗利率80%を達成(前年同期比3ポイント改善)
- EBITDAマージンは前年同期比19ポイント改善のマイナス3%
- 初めて四半期で非GAAPベースの黒字化と1株当たり利益のプラスを達成
2025年度通期見通し
- 売上高見通しを8億1500万ドル(前年比31%増)に引き上げ
- 通期の粗利率見通しを79%に引き上げ
- 営業利益率見通しをマイナス5%〜マイナス3%に絞り込み
質疑応答ハイライト
SentinelOneのアーキテクチャ上の強み
- カーネルレベルの更新が少なく、システムの安定性が高い
- MacやLinuxではカーネルにアクセスせず、Windowsでも最小限のアクセス
- 行動分析AIを使用し、頻繁な更新なしでリアルタイム保護が可能
- 顧客はソフトウェアの更新と展開を完全にコントロール可能
CrowdStrikeの障害後の市場動向
- パイプラインが強くなり、新規ビジネスの成長傾向が改善
- 一部の顧客はすでにSentinelOneに移行、他も検討中
- パートナーエコシステムを通じた拡大の機会が増加
- 販売サイクルは9-12ヶ月かかるため、長期的な影響を見込む
販売・マーケティング戦略の変更
- 新規顧客獲得に重点を置く戦略は変更なし
- チャネルエコシステムへの注力を強化
- 積極的な顧客獲得キャンペーンは行わず、教育的アプローチを重視
- パートナーエコシステムを通じた自然な活動を継続
新製品と戦略的パートナーシップ
- Purple AIの採用率が予想を上回り、対象エンドポイントの2桁%で採用
- CISAとの連邦政府向けサイバーディフェンス提供パートナーシップを締結
- Googleとのパートナーシップを拡大し、Mandiant Consultingの戦略的エンドポイントベンダーに
- サイバー保険業界と提携し、SentinelOne Risk Assurance Initiativeを立ち上げ
収益性と投資のバランス
- 通期のEBITDAマージン見通しを絞り込み、柔軟性を維持
- 収益性と成長のバランスを重視
- 市場機会を活かすため、必要に応じて投資を検討
- 長期的な成長ポテンシャルと責任ある収益プロファイルのバランスを取る
コメント