ビザ(ティッカー:$V)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.75 | $2.66 | 〇 |
売上高 | $9.51B (YoY +10.6%) | $9.34B | 〇 |
業績ハイライト
主要財務指標
- 純収益は95億ドルで前年比10%増
- EPSは前年比14%増
- 定数ドルベースの全体の支払取引量は前年比9%増
- 米国の支払取引量は7%増
- 国際支払取引量は11%増
- 欧州域内を除くクロスボーダー取引量は定数ドルベースで16%増
- 処理取引件数は前年比11%増
地域別実績
- ラテンアメリカ:支払取引量22%増
- CEMEA:支払取引量18%増
- 欧州:支払取引量13%増
- アジア太平洋:支払取引量は1%増と緩やかな伸び
事業部門別実績
- 新規フロー収益:定数ドルベースで19%増
- 付加価値サービス収益:定数ドルベースで18%増、24億ドルを達成
- 法人決済取引量:定数ドルベースで6%増
クレデンシャルとトークン化の進展
- クレデンシャル数:47億枚(前年比7%増)
- トークン数:126億(前年比44%増)
- 対面取引の74%がタップ決済を利用
- タップ決済の普及率:
- 日本:44%(前年比20ポイント増)
- アルゼンチン:78%(前年比22ポイント増)
- 米国:57%(前年比13ポイント増)
Visa Direct実績
- 過去12ヶ月で100億件の取引を突破
- 四半期の取引件数は約30億件
- 取引件数は前年比34%増
主要な契約・提携
- 中国:ICBCとのパートナーシップ更新
- インド:ICICI Bank、SBI Card、Kotak Mahindra Bankとの契約更新
- バングラデシュ:Dutch Bangla Bankから約600万件のクレデンシャルを獲得
- 欧州:BNPパリバとのパン欧州契約を更新
質疑応答ハイライト
業績見通しの改善について
- Q1の好調な実績を反映し、通期の見通しを上方修正
- 調整後純収益成長率は低二桁台を予想
- 調整後EPS成長率は低十台を予想
- 税率予想を17.5-18%に引き下げ
クロスボーダー取引の動向
- 旅行関連取引は前年比16%増
- Eコマース取引(旅行を除く)も16%増
- 米ドル高の影響で米国からのアウトバウンド取引が好調
- 暗号資産市場の活況は、クロスボーダーEコマース取引に若干のプラス効果
トークン化戦略について
- Visaネットワークトークンは最重要投資優先事項の一つ
- 現在8,400以上の発行体が200以上の市場で展開
- Visa取引の3分の1がトークン化
- Eコマースでは承認率が6ポイント向上、不正取引は30%減少
アジア太平洋地域の見通し
- Q4から1ポイント程度改善したものの、マクロ環境は依然として抑制的
- 全体で1%程度の成長率にとどまる
X Money(旧Twitter)との提携について
- Visa Directプラットフォームを活用
- 約6億人のアクティブユーザーがX Moneyアカウントの資金移動に利用可能
- クリエイターへの支払いの迅速化にも貢献
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