ペプシコ(ティッカー:$PEP)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.48 | $1.49 | × |
売上高 | $17.92B (YoY -1.8%) | $17.73B | 〇 |
業績ハイライト
売上・利益・成長率
項目 | 2025年Q1実績 | 備考 |
---|---|---|
売上成長率(オーガニック) | +1% | 国際事業を3カ月換算すると**+2%**成長 |
国際事業売上成長率 | +5% | 3月を含めるとさらに加速 |
Frito-Lay North America (FLNA) ボリューム成長率 | -4% | 消費者環境の悪化が影響 |
通期ガイダンス(オーガニック成長) | 低シングルディジット成長維持 | 変更なし |
通期ガイダンス(利益成長) | 下方修正 | 関税、マクロ不確実性、FLNAの低調パフォーマンスが主因 |
業績見通し(ガイダンス)
- 売上高見通しは据え置き(低シングルディジット成長)
- 利益ガイダンスは下方修正(関税負担と消費者マクロ環境悪化を反映)
- 国際事業は堅調な成長エンジンとして期待(特にインド、ブラジル、欧州好調、[31m中国・メキシコにやや警戒感[0m)
経営陣コメント
- Ramon Laguarta CEO
- 「Fritoは、価格帯戦略($2未満/$2超え)においてユニット改善が見られ、マルチパック投入でも好反応」
- 「国際事業は引き続き成長ドライバー。特にインド、ブラジル、欧州が好調」
- 「北米も成長機会あり。より高度なオペレーションとポートフォリオ進化で成長可能」
- Jamie Caulfield CFO
- 「ガイダンス下方修正は主に[31m関税、新たなマクロ不確実性、Frito-Layの軟調[0mによる」
質疑応答ハイライト
Frito-Lay North America(FLNA)の回復施策について
Q(Goldman Sachs Bonnie Herzog)
- Fritoの戦略進捗と追加投資の必要性について?
A(Ramon Laguarta CEO)
- 3本柱(価値投資・ポートフォリオ転換・オペレーショナルエクセレンス)を緊急実行中
- 低価格帯への価格戦略導入が[32mユニット数を押し上げ[0m
- SAPシステム刷新に伴う混乱も収束へ向かい、サービスレベル改善へ
ガイダンス下方修正要因
Q(Deutsche Bank Steve Powers)
- ガイダンス減額の要因分解は?
A(Jamie Caulfield CFO)
- 主因は(1)[31m新たな関税コスト[0m、(2)[31m消費者信頼感悪化[0m、(3)[31mFrito-Layパフォーマンス軟化[0m
- トップライン(売上)への影響は国際事業の好調で相殺し、ガイダンス据え置き
国際事業の成長見通し
Q(Citi Filippo Falorni)
- 今後の国際事業の成長見通しは?
A(Ramon Laguarta CEO)
- [32mインド、ブラジル、欧州が好調持続[0m
- [31m中国・メキシコの消費者センチメント低下に警戒[0m
- 通年で[32m中シングルディジット成長[0mを継続見通し
GLP-1(ダイエット薬)影響と対応
Q(Jefferies Kaumil Gajrawala)
- GLP-1(肥満治療薬)普及による影響と対応は?
A(Ramon Laguarta CEO)
- GLPユーザーは繊維・水分補給志向強く、[32mポートフォリオの強化(ファイバー飲料・水分補給商品)[0mを推進
- プロテイン領域は[31mやや弱く、今後新製品で補完[0m予定
- 小型パッケージ化で少量消費傾向にも対応
北米飲料(PBNA)の戦略とブランド動向
Q(Piper Sandler Michael Lavery/Wells Fargo Chris Carey)
- PepsiブランドやPBNA全体の中長期見通しは?
A(Ramon Laguarta CEO)
- Pepsi Zero Sugarの成功で[32mPepsiコーラブランドが市場シェア拡大[0m
- Gatoradeも[32mシェア回復中[0m
- 運営効率化とブランド刷新により、PBNAは中長期でも[32m成長と収益性改善が可能[0m
セグメント再編意図
Q(BNP Kevin Grundy)
- セグメント再編の戦略意図は?
A(Ramon Laguarta CEO)
- 国際事業成長に合わせた[32mオペレーションと財務構造最適化[0mが目的
- 北米はフード(Quakerなど)と飲料(PBNA)を区分しつつ、インフラ一体化で[32mコスト効率化と新たな成長機会[0m創出へ
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