サービスナウ(ティッカー:$NOW)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $3.41 | $3.14 | 〇 |
売上高 | $2.6B (YoY +24%) | $2.59B | 〇 |
業績ハイライト
サブスクリプション収益
- 24.5%増の25.23億ドル(為替変動の影響を除く)
- ガイダンスの上限を約50ベーシスポイント上回る
残存履行義務(RPO)
- 27%増の約177億ドル(為替変動の影響を除く)
- 平均契約期間が前年同期比で増加
経常RPO(cRPO)
- 21%増の84.5億ドル(為替変動の影響を除く)
- ガイダンスを100ベーシスポイント上回る
大型案件の増加
- 純新規年間契約額(ACV)が500万ドル以上の案件が8件(前年同期比100%増)
- 1,000万ドル以上の案件が4件(前年同期比300%増)
収益性
- 営業利益率は30%超(ガイダンスを約150ベーシスポイント上回る)
- フリーキャッシュフローマージンは47%(前年同期比12ポイント増)
質疑応答ハイライト
GenAIの採用とServiceNowの成長機会
- GenAIの採用曲線はProよりも速く、2つの四半期で内部の予測を上回っている
- GenAIは生産性向上を加速させるため、IT、カスタマーサービス、人事など幅広い分野で需要が高い
- 顧客はProPlusをオンにすることに前向きで、生産性の改善を確認している
- GenAIは実装サイクルが非常に速く、顧客はすぐに価値を得ることができる
IT予算へのGenAIの影響
- ビジネス部門の予算がGenAIに振り向けられる可能性がある
- 今後8ヶ月以内にAIに投資しないと出遅れる可能性があると企業は認識している
- MicrosoftやNovartis、日立エナジー、Equinixなどの大企業がGenAIに投資している
ServiceNowのエコシステム戦略
- ServiceNowは100万人のプラットフォーム技術者育成を目指す「RiseUp with ServiceNow」を推進
- SIとの連携を強化し、ビジネスチャンスの拡大を図る
- 自社のサービス部門は作らず、パートナーエコシステムを重視する方針
独自のLLMの重要性
- ユースケース特化型のLLMにより、高精度かつ効率的な実行が可能
- 自社クラウドで運用でき、顧客データの保護とパフォーマンス向上を両立
- 独自のLLM戦略がServiceNowの強みの1つ
政府機関での好調な業績
- 米国連邦政府向けは過去最高のQ1で、大型案件を獲得
- GenAI製品が連邦政府の業務効率化を後押しする見込み
- 公共部門全体でも引き続き高い需要が見込まれる
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