決算：META 2024Q3

メタ(ティッカー：$META)の2024年度第3四半期決算についてまとめます

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

業績ハイライト

財務実績

• 第3四半期の総収益は406億ドル(前年比19%増)
• 第3四半期の営業利益は174億ドル(営業利益率43%)
• 純利益は157億ドル(1株当たり6.03ドル)
• Family of Appsセグメントの収益は403億ドル(前年比19%増)
• Reality Labsセグメントの収益は2.7億ドル(前年比29%増)

設備投資

• 第3四半期の設備投資(ファイナンスリース元本支払いを含む)は92億ドル
• 2024年通期の設備投資予想を380億-400億ドルに上方修正
• 2025年も設備投資の大幅な増加を予想
• インフラ関連の減価償却費と運用コストの大幅な増加を見込む

ユーザー動向

• Family of Appsの1日当たりのアクティブユーザーは32億人超
• Threadsの月間アクティブユーザーは約2.75億人
• Meta AIの月間アクティブユーザーは5億人超
• WhatsAppの1日あたりの通話数は20億件を突破

事業展開

• AI技術の導入により、Facebookの利用時間が8%増加、Instagramで6%増加
• 100万以上の広告主がAIツールを使用し、月間1,500万件以上の広告を生成
• Llama 3.2をリリースし、小規模モデルとオープンソースのマルチモーダルモデルを提供
• Ray-Ban Metaグラスが好調な売れ行きを示す

質疑応答ハイライト

Meta AIの利用状況と戦略

• 主な利用用途:
  • 情報収集
  • 使い方のガイダンス
  • 興味のある内容の詳細検索
  • 画像生成
• 検索機能に関して:
  • BingとGoogleと提携
  • 公開されているウェブコンテンツを活用して学習
  • 将来的に収益化可能なクエリを増やす方針

設備投資とインフラ整備

• 第4四半期の投資見通し:
  • サーバー投資の増加が主要因
  • データセンター投資も増加予定
  • 第3四半期末のサーバー納入分の支払いが第4四半期に発生
• インフラ整備の進捗:
  • 年初の予想を上回るペースで能力拡大
  • チーム実行力の向上により構築が順調に進展
  • 短期的なコスト増加は避けられないが、長期的な機会を重視
• 2025年の見通し:
  • インフラ投資の大幅な増加を継続
  • 減価償却費と運用コストの大幅な増加を予想

AIの社内活用と生産性向上

• コーディング支援:
  • 社内アシスタントとコーディングエージェントの採用が進む
  • Llamaのコーディング能力向上により開発者の生産性向上を期待
• コンテンツモデレーション:
  • AI活用により効率化と有効性の向上を目指す
• その他の業務:
  • G&A機能での小規模な効率化
  • コンテンツモデレーションやコーディングでの大規模な効率化を期待

Threadsの展開と収益化

• ユーザー動向:
  • 四半期ごとに新規ユーザーが増加
  • エンゲージメントも継続的に成長
  • 米国、台湾、日本での特に強い成長
• 新機能の追加:
  • ビジネスとクリエイター向けの投稿パフォーマンス分析
  • 複数の下書き保存機能
  • ActivityPubとの統合を継続
• 収益化:
  • 2025年の収益への大きな貢献は期待していない
  • まずはユーザー体験の向上に注力

WhatsAppの収益化状況

• クリックtoメッセージ広告:
  • WhatsApp広告の成長が特に強い
  • ブラジルなどWhatsAppの普及率が高い市場での拡大
  • 米国市場でも成長傾向
• 有料メッセージング:
  • Family of Apps他収益の主要な成長ドライバー(48%増)
  • 導入企業数の増加
  • 企業あたりの会話量も増加