モンゴDB(ティッカー:$MDB)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.51 | $0.37 | 〇 |
売上高 | $450.56M (YoY +22.3%) | $439.9M | 〇 |
ガイダンス 2025Q2EPS | $0.475 ($0.46~$0.49) | $0.57 | × |
ガイダンス 2025Q2売上高 | $462.0M ($460.0M~$464.0M) | $471.5M | × |
ガイダンス 2025通年EPS | $2.225 ($2.15~$2.30) | $2.43 | × |
ガイダンス 2025通年売上高 | $1.89B ($1.88B~$1.90B) | $1.94B | × |
業績ハイライト
第1四半期の業績
- 売上高は4億5100万ドルで、前年同期比22%増
- Atlas売上高は前年同期比32%増で、売上高の70%を占める
- 非GAAPベースの営業利益は3300万ドル、営業利益率は7%
- 顧客数は49,200社を超える
通期の見通し
- 売上高は18億8000万ドルから19億ドルの見通し
- 非GAAPベースの営業利益は1億6800万ドルから1億8300万ドルの見通し
- 非GAAPベースの希薄化後1株当たり利益は2.15ドルから2.30ドルの見通し
質疑応答ハイライト
Atlas消費の低迷について
- 第1四半期のAtlas消費は期待を下回った
- 顧客の規模、業種、地域、導入期間に関わらず、季節的な改善が期待を下回った
- 最近獲得したワークロードの成長率が予想より早く鈍化し始めた
- マクロ環境の影響だけでなく、昨年実施した営業体制の変更も一因と考えられる
- インセンティブ構造を調整し、高成長の可能性があるワークロードの獲得に注力する
新規ビジネスの低調について
- 第1四半期の新規ビジネス獲得は期待通りではなかった
- 四半期の序盤はスロースタートだったが、四半期末にかけて挽回した
- 勝率は高水準を維持しており、今後の新規ビジネス獲得に自信がある
戦略的な投資について
- エンタープライズセグメントへの投資を拡大する
- 大口顧客への追加投資は、ワークロード獲得と顧客基盤拡大に大きな効果がある
- AIを活用したレガシーアプリケーションのモダナイゼーションを加速する
- パイロットプロジェクトでは、AIによりアプリケーションのモダナイゼーションに必要な工数を約50%削減できることが示された
- AI時代の基盤技術としての地位を確立するため、AIテックスタックの重要なコンポーネントになることを目指す
マクロ環境の影響について
- 顧客の規模、業種、地域、導入期間に関わらず影響が見られることから、マクロ要因の影響があると考えられる
- アプリケーションのエンドユーザーの活動が減少し、データベースの使用量に影響している
- 一方、AIアプリケーションの本番環境での利用はまだ限定的であり、モデルのトレーニングなどに予算が使われている
今後の成長ドライバーについて
- 低いシェアと大きな市場を背景に、ワークロードを1つずつ獲得していく
- 営業の生産性向上のため、大企業向けの取り組みを強化する
- レガシーアプリケーションのモダナイゼーションは、経営層の関心が高く、トップダウンでの営業機会がある
- AIアプリケーションの本番環境での利用拡大に備え、MongoDB Atlas Vector Searchなどの機能強化を進める
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