アサナ(ティッカー:$ASAN)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.06 | -$0.08 | 〇 |
売上高 | $172.4M (YoY +13.1%) | $168.8M | 〇 |
ガイダンス 2025Q2EPS | -$0.085 (-$0.09~-$0.08) | -$0.04 | × |
ガイダンス 2025Q2売上高 | $177.5M ($177.0M~$178.0M) | $177.5M | × |
ガイダンス 2025通年EPS | -$0.20 (-$0.21~-$0.19) | -$0.20 | 〇 |
ガイダンス 2025通年売上高 | $721.5M ($719.0M~$724.0M) | $722.1M | × |
業績ハイライト
第1四半期の業績
- 売上高は前年同期比13%増の1億7240万ドル
- 最大の顧客からの売上高はそれ以上の伸び率
- 営業利益率は前年同期比5ポイント改善
AIによる成長の見通し
- AIにより今後の売上高成長を3つの方法で促進する見込み
- 既存のワークマネジメント機能の価値を高める
- ライセンスベースのアドオンにより新たな収益源となる
- 将来的にはAIの利用量に基づく収益も見込まれる
- カスタムワークフローの分野でパイロット顧客と協業中、今年中に大企業顧客に向けて展開予定
顧客動向
- 大手の戦略的企業がAsanaと提携し、働き方を再定義
- 製造、小売、専門サービスなどの主要業界で案件を獲得
- テック企業でも拡大の動き
質疑応答ハイライト
AIの影響とAsanaの優位性
- AIはあらゆるソフトウェアを劇的に変革する破壊的な力
- 従来の硬直的なソフトウェアカテゴリーは見直しが必要
- Asanaのワークグラフは人間とAIのシームレスな協働に最適な環境
- 明示的に定義された関係性によりAIに最適なコンテキストを提供できる
- 早期から取り組み、ワークグラフによる優位性を持つAsanaはAIワークマネジメントのリーダー
エンタープライズ需要とパイプラインの拡大
- 多くのソフトウェア企業が第1四半期のエンタープライズ需要の弱さを指摘する中、Asanaは安定した解約率と強いパイプラインを維持
- 顧客はAIへの投資を計画しており、ワークマネジメントをワンプラットフォームに統合することでAIのメリットを加速できると認識
- CIOはテック投資の合理化・簡素化を目指しており、AIを戦略的に活用したいと考えている
- EMEAで力強い成長を示しており、北米でも同様のモメンタムを期待
新しい価格とパッケージ
- 新しい価格体系がエンタープライズの上位プランへの移行を促進
- 第1四半期末時点で、新パッケージを採用した顧客数が第4四半期比で約2倍に
- 新パッケージ発売以降、エンタープライズ上位プランへの移行が全体の約40%を占める
AIによるシート数への影響
- 既存顧客ではまだシート拡張の余地が十分にある
- 消費量ベースの収益によって価値に見合った価格設定が可能になり、将来の変化に対応できる
- 当面の数年間は、AIによるシート数への大きな影響は想定していない
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