マクドナルド(ティッカー:$MCD)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $3.23 | $3.20 | 〇 |
売上高 | $6.87B (YoY +2.7%) | $6.82B | 〇 |
業績ハイライト
第3四半期業績概要
- グローバルのコンプ売上高がマイナス成長
- 米国のコンプ売上高は前年比プラス成長を維持
- 調整後EPSは3.23ドルで前年比約1%増(為替一定ベース)
- レストランマージンは38億ドル超を確保
- 年初来の調整後営業利益率は約47%を達成
重要な事業展開
- 米国で$5ミールディールを導入し、低所得者層の来店頻度が改善
- コレクターズエディションキャンペーンを30以上の市場で展開
- McCrispyチキンサンドイッチを2024年末までに70以上の市場に展開予定
- Big Archバーガーの3市場でのパイロット展開が好調で、2025年に展開を加速
- デジタル会員のシステム全体での売上高は第3四半期で約80億ドルを達成
株主還元
- 取締役会が年間配当を6%増配し、年間7.08ドルに引き上げを承認
- これにより48年連続の増配を達成
質疑応答ハイライト
E.coli問題の影響と対応策
- 第3四半期の業績には影響なし
- 10月初旬は中単位のプラス成長だったが、E.coli問題発生後は日次でマイナスに転じる
- 問題の主要因は特定され、対策も完了
- 消費者の信頼回復に向けて、透明性の高い情報開示と迅速な対応を実施
- マーケティング施策を通じて消費者の信頼回復を図る予定
バリュー戦略について
- グローバルでの統一的なバリュー戦略は採用せず、各市場の状況に応じて展開
- 成功事例(フレームワーク)は市場間で共有
- バリュー戦略の3つの要素:
- EDAP(エントリーレベルの価格設定)
- ミールディールプログラム
- アプリ内オファーやプロモーション
米国のミールディールの実績
- 価値認識の改善
- 低所得者層の来店増加
- 来店客数の増加
- 平均チェックは10ドル以上を維持
- 2025年第1四半期に新たな包括的なバリュープラットフォームを導入予定
店舗マージンと開発計画
- マージン率の低下要因:
- 売上高の伸び悩み
- 人件費の上昇(特にカリフォルニア州)
- コモディティ価格の上昇
- バリュー戦略への投資
- 新規出店の投資収益率は良好を維持
- 米国の開発目標は予定通り進捗中
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