アファーム(ティッカー:$AFRM)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.43 | -$0.70 | 〇 |
売上高 | $576M (YoY +51.2%) | $550M | 〇 |
ガイダンス 2024Q4売上高 | $595M ($585M~$605M) | $579M | 〇 |
業績ハイライト
第3四半期業績の主なポイント
- 厳しい経済環境下でも力強い成長を達成。GMVは前年同期比36%増
- 価格戦略の見直しにより、利益率が改善
- 金利上昇の影響は限定的。事業は金利の小幅な変動に対して強靭性を示している
Affirmカードの進捗
- 発行開始から1年でマルチビリオンドルの事業に成長
- 足元の利用コホートでは利用率がさらに向上し、ペイナウ比率は10%近くまで上昇
- UIの改善などにより、利用者体験のさらなる向上を図っている
AIの活用
- チャットベースのAIを活用したカスタマーサポートの効率化を推進
- 現時点では、AIによる人員削減は想定せず。人間とAIの協業による生産性向上を目指す
- 同業他社に先駆けAI技術への投資を進めているが、実用性を重視し慎重に展開
国際展開の見通し
- 英国での事業開始に向けた準備を進めている
- カナダでの実績から、米国外でも与信モデルの展開は可能と判断
- 事業立ち上げ当初はリスク管理を重視し、与信モデルの調整に注力する方針
質疑応答ハイライト
金利上昇の影響について
- Affirmのビジネスモデルは金利の小幅な変動に対して強靭性がある
- 金利上昇局面でも力強い成長を維持。必要に応じて価格設定を調整することで利益率を確保
- 金利が高止まりしてもAffirmにとって大きな問題にはならない。金利低下を待つことなく着実に成長を目指す
Affirmカードの利用動向について
- 四半期ごとの季節性による変動はあるものの、順調に成長を続けている
- カード発行開始から1年強で、マルチビリオンドルの事業規模に到達
- 足元ではペイナウ比率が10%近くまで上昇。UIの改善などにより、さらなる利用率の向上を目指す
- ガソリンスタンドやレストランなど、日常的な利用シーンでの浸透を図っている
Affirm カードにおけるAIの活用について
- ユーザーからの問い合わせにAIを活用して対応することで、カスタマーサポートの効率化を進めている
- AIによる完全な自動化ではなく、人間とAIの協業による生産性向上を目指している
- 同業他社に先駆けてAI技術への投資を進めているが、実用性を重視し慎重に展開する方針
BNPL市場の競争環境について
- 大手小売業者が独自のBNPLソリューションを導入しても、Affirmの競争力に大きな影響はない
- Affirmは50百万人以上の与信実績を有しており、ブランド認知度は高い
- 手数料の明瞭さなど、Affirmの製品・サービスの差別化要因は明確
- 加盟店の販売ページに複数のBNPLオプションがある場合でも、Affirmの利用率は高い
新規加盟店開拓の状況
- 大手ブランドだけでなく、中堅規模の加盟店開拓にも注力している
- 中堅規模の加盟店は成長意欲が高く、Affirmの成長を牽引する重要な顧客層
- 直販に加え、パートナー企業との協業による販路拡大も進めている
- 加盟店向けのマーケティング施策を強化し、Affirmの利用拡大を後押ししている
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