クロックス(ティッカー:$CROX)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $3.60 | $3.11 | 〇 |
売上高 | $1.06B (YoY +1.0%) | $1.05B | 〇 |
ガイダンス 2024Q4EPS | $2.24 ($2.20~$2.28) | $2.73 | × |
ガイダンス 通年EPS | $12.86 ($12.82~$12.90) | $12.85 | 〇 |
業績ハイライト
第3四半期の主要な業績
- 連結売上高は11億ドルで前年比2%増
- DTCチャネルが5%成長を牽引
- Crocsブランドは8%成長(国際市場17%増、北米2%増)
- HEYDUDEブランドは17%減少(予想を下回る)
- 調整後EPSは3.60ドルで11%増加
通期見通しの修正
- 連結売上高成長率を約3%に下方修正(従来3-5%)
- Crocsブランドの成長率を約8%に設定(従来7-9%)
- HEYDUDEブランドの売上高を約14.5%減に下方修正(従来8-10%減)
- 調整後営業利益率は25%以上を維持
- 調整後EPSは12.82-12.90ドルに上方修正(従来12.45-12.90ドル)
財務状況
- 在庫は3億6,700万ドルで前年比6%減
- 現金および現金同等物は1億8,600万ドル
- 借入枠の残高は5億5,900万ドル
- 四半期中に約1億1,000万ドルの債務返済を実施
- 1億5,100万ドルの自社株買いを実施
質疑応答ハイライト
北米Crocsブランドの展望について
- DTC(直販)チャネルは第4四半期もプラス成長を予想
- 北米市場は安定的で高収益なビジネスとして位置づけ
- チャネルバランスが良好(卸売、小売、デジタル)
- Amazonとの3P(サードパーティ)モデルへの移行は好結果
- 2025年は緩やかな成長を見込む
HEYDUDEブランドの戦略と進捗
- マーケティング投資をパフォーマンスマーケティングからブランドマーケティングへシフト
- Sydney SweeneyやJelly Rollとのパートナーシップ、TikTokショップの展開
- プレミアムアウトレット店舗を29店舗出店(第4四半期に11店舗追加予定)
- 英国、ドイツ、インド、オーストラリアで直販市場を展開
- 長期的な成長可能性に自信、粗利益率50%を中期目標に設定
Crocsブランドの国際展開
- 中国は20%以上の成長、今後も成長継続を予想
- インドでは現地生産を開始し、供給制限の解消へ
- 西欧市場(ドイツ、フランス)は好調を維持
- オーストラリア、韓国は安定的な成長
- 日本は事業再構築中、Classic Clogとパーソナライゼーションに注力
消費者動向と対応策
- 消費者は伝統的な購買パターンに回帰
- 必要に応じた購入と主要イベント時の購入が中心
- 小売パートナーは状況に適応し、在庫管理を徹底
- 第4四半期はブラックフライデー/サイバーマンデーが重要
- プロモーション戦略を柔軟に調整
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